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Wednesday, August 10, 2022

龍飛を越えられない 吉岡漁港

 暗いうちから漁船のエンジン音が聞こえる。海況は穏やかだと言う証だ。

 小雨の中,鋭意出航する。

 龍飛埼まで残り1.5NM,順調にここまできたからスーッと周れるだろう…
 あれれ,なんか変やで。くるくる回っとるやんか。ここは国際航路,かの国対策に電子コンパス狂わす電波でも出しとるんやろかとアホな考えまで浮かんでまう。コースアップを止めてノースアップにするとよう分かる。明らかに元来た方向に押されている。経度がどんどん増えていく。こんなおバカな状態を3時間強続けている。先ほどまで近くを走っていた『東日流』も『オリオン』も前方に小さく見えるが,AISで確認するとやっぱり僕同様に流されているではないか…ちょっと安心。両ベテランヨットマンに大阪湾なんちゃってヨット乗りは着いて行くしかないが勇気を出して聞いてみる。
「まだ,行かはりますか?吉岡(漁港)にしませんか?」
…ちょいの間の無言が怖いがなんとか同意を得て約9NM先,北を目指すことになった。あ〜よかった。またまた北海道に向かうわけだが,そこからも甘くない。船首を少し欲張って西に向け過ぎるととたちまち逆行する。沿岸の反流を期待して目的地より東を辛抱強く目指す。港口手前3NMぐらいからようやく反流の恩恵を受けてきた。

 着いてよかったわあ。エンジンチェックしたら風呂や,風呂に行くんや。

 ところがお役人が登場。ここは夕方に漁船が帰ってくるのであっちに着けなおして欲しいとな。その入港してくる漁船の関係者からOKもらってんねんけどなあと思いつつも表向きは,はいはい,港ではトラブルは起こしませんと移動を承諾する。

 ここです。

 ようやく落ち着きました。
 
 風呂は最高だった。昨日入っていないこともあるが,雨で冷えた身体にはまさしくいい湯だな。

 三厩を出るときも1羽やってきた。いってらっしゃいの挨拶だと思っている。
 ここ吉岡でもやってきた。ようこその挨拶だと思っている。

三厩港発  05:00
吉岡漁港着 12:30(23.22NM)

Thursday, August 11, 2022

行きはよいよいやったのにね〜 鯵ヶ沢漁港

 台風の発生(もっとも現在は熱低だが)もあるがとにかく本州側に行かないと落ち着かない。避泊なら函館に戻ろうかななんて考えてしまう。あそこなら毎日退屈しないで過ごせる。
 
 おっ,晴れてるやん。

 出だしはよかった。白神岬までは反流に乗りご機嫌な走りだ。

 白神岬を後ろに見てまだ余裕をかましている。

 いつまで経っても権現崎をかわせない。それどころか龍飛埼だってすぐそこに見えている。雨が時々降るぐらいで我慢を続ければ夕方には着くだろう…平均3kt以下やしね。
 ワッチはおろそかにしていなかったのにガツッ,スルッときた。アスターンをかけようとスロットルレバーを動かすとエンジンがストール。このままにしておけばオーバーヒートしてしまう。クラッチを切り再スタート,そのまましばらく冷却水を通す。待っている間にとにかくペラを確認しよう。ジブを出していたなら迷わずヒーブツーでどんぶらこっこを避け船底で頭を打つことのないようにするがそのまま潜る。あったあった,ありました!太い茎のような物がシャフトをぐるぐる巻きにしている。いったんデッキに上がりエンジンカバーを開けてからスイッチを切った。少しは冷えたかな。
 パン切りナイフを持って2度潜りようやく除去できた。やれやれ。異変を感じて『東日流』も『オリオン』もこちらに向かっているのが分かる。みるみる近づいてくる,速いはやい。後で聞くと8kt出ていたそうで,道理で南下は厳しいわけだ。ご心配をおかけしました。ありがとうございます。

 潜っている間に流されている(左は往路の函館航跡)。

 先を急ごう。艇速も上がってきた。さら風がシフトしジブを展開するとようやく5kt台が出るようになったがこれも長くは続かなかった。お決まりのように真上りになりメインがばたつく。しばらく走るが,土砂降りという表現では甘過ぎるほどの前方視界も取れないような雨が襲ってきた。大きな雨粒がセールに当たってさらに騒々しい。港口まで数NMもあるがセールダウンした。いや〜凄まじかったねとは岸壁での会話,あれほどの雨は経験したことがない。

 3艇無事に到着しました。

 水害で近くの風呂は休業中,同じ経営のホテルでは入浴可だが少し遠い,雨の中歩くのも億劫だ。とにかく飯を食いに行こう。

 店のすぐ先に橋があるが,向こう側は水害でお店も閉まっていると女将さんの言。早く復旧することを願います。

 生中に餃子,ビールをやっていればしあわせ気分に浸れるさ。

 煮込みを頼んでさらに飲む。

 ヨットに戻り日本酒をしみじみとやっていたら睡魔が襲ってきた。おやすみなさい。連泊するのでしっかり眠ります。

吉岡漁港発  05:00
鯵ヶ沢漁港着 17:10(47.22NM)

Wednesday, July 20, 2022

ドライブしましたよ 在函館港(金森倉庫前)

 短パンにギョサンだから雨中の移動も気にならない。軽く朝飯を食ったのは,昨日『マイウェイ』艇長宅から持ち帰った野菜を消費したかったからで,手持ちのピーマンも早いうちに食ってしまった方がいいとの相乗作用だ。卵2個を追加して炒めた。
 コーヒーは淹れない。トイレを借りるコンビニへのお礼でそこでホットコーヒーを飲めばいいからだ。
 電車道を歩く。終点が温泉で間違うことはない。
 ゆったりと湯に浸かり,同じ道を帰る。ふと見た停車場に数人いる。もしかして電車が来るのかしもしれない。

 やったぁ,これで函館駅まで出よう。おおっ,Suicaも使えるじゃないか。車内の吊り広告を見るとWeb1日乗車券もあるようだ。これはますますよろしいね。明日は購入してみよう。

 函館駅前で下車してぶらぶらしながらヨットまで戻るとしようか。

『メロン熊』とは泣かせるネーミング,実はこういうグッズに極めて弱い。あまりの嬉しさにピントがボケてしまったよ,指も齧られてしまったし…

『朝市』を冷やかしながらぶらつく。

 10時に『マイウェイ』艇長がやってくる。今日はドライブに連れて行ってくれる予定だ。
「どこ行きたい?」
と聞かれて,
「松前。」
と答えてしまうが、これは僕が北海道の地理・距離感を全く認識していなかったことに走りながら気付いた。2時間かかるとは…縮尺を考えずに紙地図のページ情報だけからだとほんの近くだと思っていたのだ。お世話になります,ありがとうございます。
 海沿いに走る。高速道もあるようだが山の中を走っていては景観を楽しめない。

 これがトラピスト修道院。このライン(もっと下部から続いている)が海上通過の際にヨットからも見えることがあるという。

 途中山間を通過して,福島漁港,吉岡漁港と港巡りをする。

 今日の白神岬は穏やかでしたがこんな日ばかりではないでしょうね。

 松前港に着いた。難点は街から遠いことだろう。まぁそんな時はヨット飲みすればいいのだが,問題は(外飲みより)少々飲み過ぎてしまうことか…女将さんもいないのにね。
(同じ道を)往復するのも退屈だねってことで,江差港まで行く。奥尻島が角度によって近づいたり遠ざかったりして見えている。一昨日別れた『オリオン』は神威脇漁港に着いたようだ。おつかれさん。
 昼飯抜きの僕たちは,近場のビアホールに出向く。

 ビールが美味いねえ。

Wednesday, August 13, 2025

松前港は起点且終点 函館港(金森倉庫前)〜松前港

  僕たちの出港に多くの人が手伝ってくれました。『FUJI』,『BoraBora』,『つばさ』各艇長,朝早くからありがとうございました。

 少しがらんとしてしまいましたね。行ってきま〜す。

 快晴,風は微妙だが,セールを出せるだけでもありがたい。

 ストームジブで少しでも稼ぐ。

 吉岡漁港到着は10時過ぎになりそう、海況はよろしいので松前港までのばすことにした。

 弱い向かい風だが,快適に進む。

 その先,白神岬をなかなか越えることができない。風も上がってきた。あまりの低速にGPSが位置を測定できずに迷っている。僚艇のトラブルもあり手間取る。

 13時半,ようやく経度的に白神岬を越えた。しかし,ここからが長かった。艇速は1ktを切る。残航5NMがなかなか減らない。
 
 15時半,ようやく入港,ところがクレーン船のロープが張られていて着岸できない。南西側の岸壁は空いている。

 自転車でやってきた漁師さんが舫を手際よく取ってくれる,それも3艇分,助かりました,ありがとうございます。
 北海道のヨット旅は松前から始まった。最後の寄港地も松前だから,ぐるっと回ってこれが本当の一周だってことになる。
 天売島,礼文島に寄らなかったのと,釧路港出港後の津波警報で襟裳岬前後の十勝(広尾)港,浦河港に寄港できず,後半端折ったような形になったのが心残りだが,また来いってことさと思えば次回の楽しみになる。何よりも好天の知床半島を楽しめたのだからあんまり欲張るといけないね。

 はい,お約束の到着ビール。

 6月入港時に知り合った港湾監視人の相馬さんがやってきた。

 一度帰られたが,再度差し入れ持参で来られた。ありがとうございます。

 拙艇で夕食,ビールが美味い。
 おや,あの音は…

 花火だ。たくさんの港を巡ったのに着くのが1週間早かったり,すでに終わっていたりでずっと夏祭りを外していた。お盆ですね,ここに来てようやく日本の夏を満喫した。

函館港(金森倉庫前)発 04:50
松前港着        15:50(43NM)

Thursday, July 28, 2022

『オリオン』と再会しました 在函館港(金森倉庫前)

 快晴,うっすらと出ればよかったかなと焦燥感が漂う。朝一番の風呂に入ってヨットに戻ると,『Asagiri』艇長が,
「出港して吉岡港に向かう。」
と言う。ご安航を。また後日お会いしましょう。
 AISアプリで近辺船舶の動向を確認すると,『オリオン』が残航16NMの所にやってきている。おそらく昼過ぎには入港だろう。きっと『Asagiri』ともすれ違ったに違いない。

 やって来ました。前日の泊地は江良漁港とのこと。お疲れ様でした。

 到着ビールが長引いて,延長ビールを岸壁でやる。観光客のみなさまお許しを。

↓ここより後記(金森倉庫前のことではあるが日付はあいまい,ブログに載せ忘れていたのでずっと気になっていた話)。
 岸壁でやっているとある方から声をかけられた。元ヨット乗りで夏は避暑で函館に住んでいるという。舞鶴でヨットに乗っていたと言うのでもしやと思って艇種を尋ねた。!!!あれっ,それって2018年に回航のお手伝いをしたヨットじゃないか。世の中狭い,そして奇遇。ちょっと待っててと差し出されたのがビール2ケース。遠慮なくいただきました,ありがとうございます。
 さらに話は続く。なんとその方は僚艇そして僕の山岳部後輩である『Bonanza II』艇長の会社の同僚であったのだった。
↑後記はここまで。

 17時過ぎからすぐそばの『ラッキーピエロ』のワンテーブルに6人(『東日流』,『悠』,『オリオン』,『エトピリカ』の各艇長,Maさんに私),B級グルメで生ビールをひたすら飲んだ。

 この光景を見るのもきょうでおしまい,お世話になった水野さんのお店に挨拶に出向く。ありがとうございました。

 拙艇でさらにやる。夕暮れが酒宴をさらに盛り上げてくれた。
 明日は出港するので21時前に切り上げた。みなさまおやすみなさい。