凄いと言ったら失礼ですね~

Sunday, March 05, 2017

メンテナンス

f B! P L
「7時ぐらいまでは寝ていようぜ」
と『Bonanza II』艇長が昨夜寝る前に言った割には,まだ6時過ぎなのに右舷バースのFRPから鈍い音が伝わってくる。明らかに隣艇のエンジンの鼓動だ。僕の艇はセールを揚げられる状態にはない。昨夜,
「早朝出るんなら乗せてね。」
と言ったことを思い出した。
 キャビンから這い出ると,早速『Bonanza II』艇長が
「出ますか?」
と聞いていくる。風は今日も全くなし。メンテナンスに徹しよう。

 コーヒーを淹れ終わったところに『Wiz of Oz』艇長がやってきた。グッドタイミングだ。
 キャビンを覗いた彼は,僕の悪戦苦闘をまるで見透かしたかのように,配電盤をいじりだした。
 いつ見ても彼の作業は素早い。ニッパで躊躇しないで断線する。間違い無しで配線が整った。
 僕の所持している半田ゴテは30Wと発熱量が小さく銅線がなかなか温まらない。『Bonanza II』艇長から借りたそれは100Wで溶けたハンダが銅線に見事に吸い込まれていく。恥ずかしい話だが,ハンダを溶かして接着するのだとばかり思っていたが,それでは冷たい銅線でハンダがすぐに固まってしまう。銅線自体を温めて,溶けたハンダを撚り線に染み込ませるのがコツだそうだ。

 これでようやくコンビライトとスターンライトが切り離されたわけだ。
 航海灯,キャビンライト,配電盤から供給されている全ての機器の作動を再確認して,全て異常なしだ。

「この際やから,オーパイのセットもやってしまいましょう。」
 僕にとっては願ってもない誘いだ。僕の艇には元々古いタイプのオートパイロット(オートヘルムとかいう名称らしい)が付いていた。オーパイの予備を買おうにも現行品ではない。仕方なく新しいタイプのRayMarineの+2000という機種を購入したのだが,電源ソケットの形状がまるで違う。つまり,新しく電源供給のためのハブを埋め込む必要があるわけだ。
 作業の仕方は,2月に『Wiz of Oz』艇長からイラスト入りで説明を受けていた。その作業をやることにする。

「昨日朝子反応なかったな。」
 なんて話をしていると,岸壁に現れたのは朝子だった。そう,そうでなくちゃいけない。毎週来てセールトレーニングを積まないといけないね。

 配線の処理は大変ためになる。これから何箇所もそういう自己メンテの機会が増えてくるだろう。自己流ではここまできちんとできなかった。いつもありがとうございます。

『Bonanza II』艇長は,昨日新しく購入したバッテリーを設置したようだ。

 ホームセンターとスーパーに買い出しに行って戻ると,泉大津の『Blue Lagoon』艇長が来ていた。僕が欲しがっていた物をわざわざ届けてくれるためだけに寄ったようだ。ありがとうございます。
 昨夜うどんを二玉買った『Bonanza II』艇長は,やはりお昼はそれらしい。彼のためにスーパーでかき揚げ,天ぷらをしこたま買っておく。しかしよく食うな。

『Wiz of Oz』で朝子はセールトレーニングに出かけた。僕はリカットするためにメインセールを外す。ついでに古くて頼りないリーフロープを交換しておく。

 先週設置された左舷側の舫ロープを『Bonanza II』艇長の手伝いを受けながら調整すると,今日の作業もほとんどおしまいだ。

『Wiz of Oz』艇が帰ってきた。彼のスタッフパックも修理の必要があるらしい。外して僕のセールと一緒に送ることにした。

 さて,来週も何処かへ行きたいところだが,全ては作業の進展次第だ。

オートヘルムという古い機種と+2000の新しいオーパイが使えるようになりました。

セールを外したついでに,リーフロープを新しいものに替えた。切れると厄介。

ゆっくりおやすみください

ゆっくりおやすみください
アカアシカツオドリ

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