Saturday, October 28, 2017

あんまりや

 先週は台風対策でさっぱりヨットを出す状況ではなかった。
 週明けの天気予報では,今週末は晴れマークが出ていたので,近場に1泊クルージングと考えていたのだが…はたして,またもや雨の土日のようだ。

 出島のOPヨットに寄り道して,2GMのエンジンジンクと関連の部品,インペラを購入した。知り合いは誰かいるかなと,棧橋を覗いてみたが,誰も居ないようだ。
 前のハッチも開放して,淀んだ空気を入れ替えたかったが,雨は降ったりやんだりを繰り返している。先日外しておいたドジャーの前部アクリル窓を取り付けて,せめてでもと入り口のハッチはフルオープンにした。
 
 24のレンチはこんな時しか使わない。随分と固く締まっている。ラスペネ買っとけばよかったか。横のボルトは外れた。後部のそれはなかなか手強い。なんとか気を取り直して,力を入れ直して,足も利用して,ようやく緩んだ。両方のジンクともあんまり減っていないが,交換しておく。
 Vベルトを確認するとまだまだいけそうだ。インペラ交換は次の機会に持ち越そう。
 ブリーザーホースがまた外れている。エアクリーナーを外して,しっかりとホースバンドで固定する。前回はオイルパイプとの干渉を嫌ってインシュロックタイで止めていたんだ。調節ネジから出てくる余分のバンド部分が当たらないように少々時間をかけて作業した。どうやらうまくいったようだ。

 雨が本降りになってきた。風向きが変わったのか,浮遊ゴミが岸壁から港内中央に移動しだした。止む気配のない雨,風はまだ吹いていない。各艇の風見は好き勝手な方向を向いている。明日明後日と近付く台風の影響はおそらく大きくないだろう。

週半ばでのヨット仲間からの情報では,台風による浮遊ゴミはなくなったと聞いていたが,また戻ってきたようだ。

ジンクが減っていないのが気にかかる。

燃料の戻しパイプが外れていたので,クリーナーを外してからセットし直した。

Tuesday, October 24, 2017

雨漏りその後

 土曜日まで待てない!午後から職場を抜けて,港に向かった。

 平日なのに結構ヨット仲間が揃っている。岸壁ではサビキ釣りの老人がたくさんいる。鯵が入れ食いのようだ。
 小さな木屑のようなゴミが多い。昨日の昼よりも多くなったそうだ。風が回って,入り込んできたらしい。沈むかまた出ていくかだ。

 ハッチを開け,キャビンを確認するが,日曜日と変わらない。ホッとした。コクピットロッカーのウエスは絞れば水が滴るが,放置の状態では垂れてきていない。やれやれだ。応急のコーキングをしようと思っていたが,また雨が降るらしい。作業は土曜日に延期だ(台風が来なければ)。
 隣で『浮浪雲』さんが,どんどん釣り上げている。たまに大きめの鯵がかかる。バケツに2杯はあるだろうか。

 各艇異常なしのようです。よかったよかった。

どこにも水たまりなし,しみなし。一安心です。週末に台風がまた来そうなのでそのままにしておきました。

久しぶりの青空ですが,夜半からはまた雨のようです。

ゴミがなくなるまでは,しばらく要注意です。エンジンはかけませんでした。

Sunday, October 22, 2017

大雨警報が出ていますね

 雨量は昨日とは断然に違う。そうなると雨漏りが心配になってきた。覆いでもかけると幾分ましになるかもしれないと,今日もやっぱり港に出かけた。
 僕の住んでいる山側から峠を越えて泉州に向かうと青空が広がるのが,海に出かけようかどうしようかと迷っている時のいつもの天気パターンだが,今日は違った。泉州のほうがザンザン降っている。

 心配していた雨漏りだが,垂れてはいない。一安心だ。念のためにドグハウスにシートをかけることにした。ガンネルにロープを通し,左右計6箇所,マストに1箇所で固定する。これで取り敢えずは直接雨がかかるのは防げるだろう。
 チェーンプレートからの雨漏りもなかったが,コクピットロッカーへの通路(これがデッキの裏側を通ってロッカーに水を滴れさせている道筋)に詰めてあるウエスが少々湿っていた。染みるように漏れているのだろう。多分このまま降り続いても,ウエスが濡れ雑巾のようになることはないと思うが,新しいウエスを追加しておいた。
 状況をアップするためにFBを開くと,『Wiz of Oz』艇長がやってくるらしい。もう,近くまで来ているらしいので待っておくことにした。
 5分ぐらいで到着。『Wiz of Oz』艇の片付けを手伝う。

 これで,やることはやった。あとは被害のないことを願うだけだ。

テント用のフライシートをかけておく。もう30年以上も前の物だが色は褪せていない。

先週ドジャーの陰にいたバッタがまだいた。今日は逃してあげないと,飢えてしまうね。紙のお椀で掬うようにするとすぐに捕まった。もうヘロヘロだったのかもしれない。草っぱらを見つけて,解放してあげると,すぐに緑の中に溶け込んだ。

各艇異常なしのようです。早く太陽の光が欲しい。

Saturday, October 21, 2017

台風対策でした

 午前中は仕事がらみで,大阪市内に出かけていた。昼過ぎに泉佐野駅に着いて,雨の中を港に向かった。

 みなさん台風対策に来られているらしい。デッキの上で作業中の人がいる。
 ハッチを開けて先ず最初にするのは,雨漏りの点検だ。1週間以上の長雨だった。何処かから漏れているのを発見できるかもしれない。
 窓の下にも2,3箇所水滴があるが,バースには垂れていない。
 窓の接着状態というよりは,窓の周囲にあるタッピングネジからの漏れだろう。購入した時に一度発見してその箇所をコーキングした。他の箇所も気になったが,とりあえず漏れがなかったので確認しなかったのだ。僕が修理したところからは漏れていない。今度窓を作り変える時は本気できちんと処理しないといけない。気になるのは窓の大きさで,こんな大きな窓はいらない。いっそFRPで全面を覆いたいところだ。必要な部分はギャレーの上とその反対側だけだけで,そこに小窓があればいい。
 予想通りチェーンプレートに水滴が付いているが,まだ垂れてはいない。メンテする前のそこからの漏れは,デッキの裏側を伝い流れ出て,コクピットロッカーに水たまりができるぐらいだったから相当なものだった。応急処置してそのままにしておいたが,以後雨漏りは発見できなかった。すっかり解消したものだと思っていたが。本格的に直さないといけないだろうなあ。念の為,コクピットロッカーを開け,侵入経路に詰めてあるウエスを触ってみたが,それは全然濡れていなかったので一安心だ。

『浮浪雲』艇とスターンをつなぐ。右隣の『over joyed』艇とはすでにつながれていた。『COSMO』さんからロープを受け取り,『Wiz of Oz』艇と『COSMO』艇のスターンをつなぐ。他艇も仲よくつながったようだ。

 メインセールカバーを入念に固縛して,レーダーリフレクターを下ろす。俵フェンダーをバウにぶら下げる…雨が降っているが,風がないので作業に支障はない。

 さて,明日は風も強くなるだろう。ひどく吹いていないなら,明朝も様子を見に来よう。

雨あしは変わらず,ずっと降り続けている。まだ風は吹いていない。

Sunday, October 15, 2017

雨の日はオイル交換

 予報通り雨。僕の住んでいる所は一面のガスに包まれている。一度はぐうたらを決め込もうとしたが,やっぱりこんな日はオイル交換するに限る。

 ほぼ同時に港に着いたのは,『over joyed』さんで,外でのレストアは無理だから,オイル交換をするらしい。考えていることはおんなじだ。
 エンジンルームの蓋を開けているところに,『Wiz of Oz』艇長から電話が入った。彼は免許証の更新で町にいるが,僕がしばらく港にいるなら向かうらしい。今日はオイル交換だけで終わろうと思っている。その後他のメンテナンスをするのなら,彼のアドバイスはありがたい。また,よろしくお願いします。お心遣いありがとうございます。
 しばらく暖機運転をしてから作業を始める。オイルフイルターは以前安く手に入れたものがまだ残っていた。バキュームポンプで限界まで吸い取り,フィルターを交換して,オイルを入れる。このオイルを入れる作業が少々やりにくい。エンジンルームの上部が開かないので,横からロングノーズ漏斗で流し込まないといけない。ホースの水平部分のたまったオイルを徐々に送り込んでいくのに手間がかかる。

 サイドカバーを閉じ,前部のカバーを閉じる。メンテナンス継続中だからとクォーターバースには木材が散乱している。思い立ったら片付けのタイミングだ。
 分厚く長い板材は何のために買ったのか…そうだ,レーダーモニターをセットするためだった。今使っている薄い板材では弱すぎる。片付け中途半端で板材を鋸で切る。
 なんとか載せ終わり,作業は終了。使い勝手がいいかどうかおいおい検証していこう。少なくとも,今まではストレスは感じなかったからいけるはずだが…

 雨脚はどんどん強くなってきた。ハッチから覗くと,海面も雨粒の痕が一杯出ている。少し出ようかという気持ちも萎えてしまった。『over joyed』さんも帰る用意をしている。僕も帰ろう。昼には家に帰って,Amazon映画でも見ながら飲んだくれようと思っていたのに,結局15時までいてしまった…

心なしエンジンオンも軽く感じます。そろそろ100時間かなと思っていたが,過ぎていた。こまめに替えないといけませんね。前回2017年5月27日 592.8時間,今回712.4時間

雨宿りですか?無理やり取ろうとすると,海ボチャするかもしれないので,そっとしておきました。多少緑が入っていますが,ジブハリは囓らないでくださいね。

一応並べてみました。取り回しは今後調整していきます。

Monday, October 09, 2017

高知でメンテの手伝い

 Wさんがヨットのレストアにかかりだしたのは7月だったが,ようやくこの3連休に手伝いに行くことができた。

 Coldillera Blancaでの楽しいクライミング(1996年)を終え,僕としてはちょっと高級なリマの海岸のレストランで飯を食っていた。絶え間なく海食崖に打ち寄せる波を見ているうちに,そうか,海は日本とつながっているんだ。これは,船(ヨット)で来ないといけないなあと漠然とした思いで,なおも波の音と風の感触を楽しんでいた。
 ヨットの購入なんて思いつきもしなかったが,船舶免許だけは取っておくことにした。

 2003年のペルー行から帰ってしばらくしてから,山の雑誌『岳人』にWさんがヨットに乗っている記事があった。ほどなく,Wさんから電話が入り,「Y君,ヨットに乗れへんか?」。つまりWさんのヨットは僕が乗った最初のセーリングボート。僕にとっても思い入れが深い。

 高知まで350kmを車で駆けつけた。丸2日は手伝いできるだろう。
 7日は予定通りに11時前に着いた。Wさんをピックアップして,和船を作っている工房を訪ねる。そこにいるひとがFRPの職人さんらしく,今から材料を購入しに行くのに同行してもらう算段だ。工房には櫓が何本かある。ぜひともヨットに装備したい道具だ。

 マリーナに着くが,すでにほとんど屋根は出来上がっている。板と板との段差をサンダーでなくし,隙間やネジ穴を樹脂で埋めていく。気温が高く,樹脂の硬化が早いので,少しずつ処理していく。
 定時で終了。W艇で飲んだくれれば明日もメンテナンスに精が出る。

 8日も昨日の作業の続き。今日は昨日以上に暑い。空には雲ひとつ浮かんでいない。これが南国土佐だ。
 飲んだくれて,山の話,海の話が延々と続く。これだけ飲めば明日のメンテに精が出る。

 9日最終日。ボルトを外すのがメインの作業。一人が外側,一人が内側にいないとボルトが空回りしてナットが外せない。
 新たに継ぎ足したドッグハウスの壁部分のサンディングとパテ盛り。
 予定の12時が来たので,僕の今回の手伝いはこれでおしまい。
 少しは役に立てたのなら幸いだ。お酒に食事,ごちそうさまでした。

久しぶりに見ました。いい船形していますね。

ヨットのレストアをやりだしてから知り合ったというFRP職人の方が,作業を見にこられました。作業手順を聞くのが楽しいですね。

屋根が出来上がってから内装に入るそうです。

ラット仕様の備品を取り外しました。中心がティラー軸。

きれいに曲線がついています。板と板の間を樹脂で埋めました。

船底塗装は内装が仕上がってからでしょうか。

Wednesday, October 04, 2017

風よし

 今日にしようか,明日早朝にしようかと迷ったが,やっぱり初日がいい。

 僕の勤務する小学校の修学旅行は帆船『みらいへ』での体験学習だ。2015年も2016年も我慢したから並走=行きたいモードが頂点に達した。これは挨拶に行かないといけないなあと自らを正当化する。船上での写真はたくさん撮れるだろうが,海からの写真は撮れない。僕が撮らないと誰がやる…

 瀬戸内海上風警報が発令されているが,20ノットどまりだろう。北東の風なので弁天埠頭に行くには厳しいが,できるだけ近づいてやろう。
 リーフは徐々に解除すればいい。予め2ポイントまでセットした。随分楽なはずだ。
 港入り口では浚渫作業が始まっている。水曜日は漁港は休みなのでそれに合わせているらしい。内側に警戒船がガードしている。岸壁から,
「ヨットやけど出てもええですか?」
と尋ねる。問題なさそうだ。ありがとうございます。

 泉佐野沖はたいてい波が悪い。そこを越えると,後はセーリング天国だ。
 アビーム,クォーターリーだとがんがん稼げるが,上りはさっぱりだ。東西方向への往復運動ばかりしているのに嫌気がさして,ジブをたたんだ。エンジンオンで北に向かうが,な,なんと1ノット台が続く。こんなあほらしことやっとられん。出向いていくのは止めにして,迎えることにした。再度エンジンオフ。

 遠くにぽつんとそれらしきものが見える。AISアプリで確認すると,やはりその方角だった。出来るだけ上って近付くか,少し西進して航路が交差するところで待つかだ。落とすと艇速が出すぎる。ヒーブツーして待つことにした。

 3本マストの『みらいへ』がやってきた。ぐんぐん近づいてくる。急いでUW旗を取り付ける。ヒーブツーを解除して並走する。港を出てから4時間半が経っていた。

「元気か!」
と声をかけるまで半信半疑だったらしい。ようやく歓声が上がった。全員調子がよさそうで何よりだ。
 写真を撮るためにしばらく横並びで走ってから,ジャイブしてお別れだ。
「明日は仕事に行くわ!」

 みんなは,この後も楽しんでね。
 ほんとは明朝も会いたかったんだけれどね。そうもいかない,5年生の授業を放ったらかしにしていてはいけない…

 UW旗を揚げると,返礼がありました。楽しい航海をしてくださいね。

Sunday, October 01, 2017

朝一番の風はよかったです

 早起きというわけではなく,いつもと同じように目が覚める。
 コンビニで朝飯を買ったら出る。
『東日流』さんが舫を外してくれる。ありがとうございました。岸壁からヨットを離すように風が吹いている。セール離岸するが,途中で風向きが変わってしまった。あっけなくエンジンをかけて,後進する。みっともなあ…

 直線なら洲本沖浮標までの数マイルだろう。たっぷりの時間をかけてセーリングを楽しむ。
 しばらく我慢のセーリングだったが,底引き漁船が多い,本船の往来も激しい。風が落ちたのを格好の理由にしてエンジンをかけた。

 関空南端ですれ違うヨットは7艇。さてどこのヨットだろう。
 第2滑走路の誘導路付近にいるヨットが僕とほぼ定位で着いてくる。東側に航行中にようやく誰か分かった。『Bonanza II』艇だった。関空島を反時計回りしたらしい。

 着いたらメンテナンス。
 おニューのオーニングを被せた『Wiz of Oz』さんが,いつでもかかってこんかいと僕の片付けが終わるのを待っていくれている。レーダーの取り付けを手伝ってくれるのだ…ほとんど彼がしてしまった。僕がしたのは,右舷スターンのプロパンボンベ庫を抜き取り,そこからバンザイして狭いせまいスペースに潜り込むことだ。バンザイするのは何もメデタイというわけではなくて,肩幅が邪魔をして入れないからだ。出る時は入る時同様にバンザイしないと肩が抜けないが,ついさっきそんな侵入の仕方をしたのに,頭から出ようとしてつっかえてしまうのが僕の常だ。全く学習していない。そして,その狭いスペースの中でなんと180度回転して左舷クリート下まで進んでいかなければならない。入る前は面倒だなと思うのだが,中にいると意外に落ち着いてしまうのは何故…でも,けっして外から閉じ込めないでおくれ。
 ケーブルを通す作業が終わったら,僕の出番はほとんどない。ドームへの配線は見ておく必要がある。基盤が剥き出しで,あーこれは精密機械なんだなとあらためて感じさせられた。
 動作確認も問題ない。後は実際にヨットを走らせて,各種調整をするだけだ。『Wiz of Oz』さん,いつもありがとうございます。
 
洲本港発  06:00
佐野漁港着 11:10

この瞬間はいつ見てもいい。できればこの時間帯にセーリングしているともっといい。

僕が抜けたので只今11艇。

関空島南端から左舷に見えていたヨットはやっぱり『Bonanza II』艇だった。関空橋をくぐってからジブを展開した,『over joyed』艇のフォルムが美しい。

3箇所ケーブルをさして,アルミプレートを被せてから外側のドームを取り付けて,空中線側の配線が終了する。

『Wiz of Oz』さんから,「今出てるで」と連絡があり,すぐにヤフオクで落とした。だから2艇とも同じレーダーです。