鳴門の転流は11時で,転流の最低1時間前には海峡の入り口に入っていないと抜け口がしんどい。三本松から小鳴門入り口までは16マイル。前夜,計算を間違えていたので7時発とみんなに言っていたが,6時には出たほうがいい。
幸いみなさん早起きで出発時刻の変更を朝告げても問題にはならなかった。
一ツ島を越えたら小鳴門方面へ船首を向ける。ジブを展開し気持よく進んだ。
9時に小鳴門の北泊沖に着いた。『Blue Lagoon』のエンジンがトラブった時のためにバウに舫を用意するように『Wiz of Oz』艇長が言う。念には念を。あんまり間隔を開けすぎないように滑りこんだ。小さな集落がある美しい風景が眼前に広がってくる。やっぱり小鳴門海峡は美しい。
困ったこともなく,最後の赤ブイと緑ブイを定則通りに通過した。10時5分。遠くに大鳴門を越えてきた『Sabaay』の赤いオーニングが見える。
沼島までは2時間もあれば着くだろう。
風呂に入れないが,海水浴場のシャワーがある。さっぱりしてビールを飲むことばかりを考えていると港入り口の赤灯台がはっきりと見えてきた。
また,誰かが潜りだした。港内でも底まで見える美しい海だ。
僕はいつもの様にエンジンとオイルの点検をして,海水浴場に向かう。シャワーですっきりした。
その後,午睡もせず,『Blue Lagoon』でいっぱいやる。真ん中の棧橋に停めた『Bonanza』艇長も『IZUMI』艇長もやってきて,持ち寄りの材料でさらに盛り上がる。
またまた大汗をかいたのでぞろぞろと海水浴場に向かったが,あいにく水道の栓が締められていた。
帰りに『水軍』覗くと,ちょうど4名分のテーブルが片付いた所だった。カウンターも入れればみんな入れるだろう。ヨットに残っている仲間を電話で呼び出し,さらに一杯やった。
僕は『Bonanza』艇長に,伊島行きを半ば強引に進める。天気はまだしばらく続く。こんな機会を逃す手はないはずだ。
三本松港発 06:00
沼島漁港着 12:50
この時刻は前から太陽を浴びても暑くはない。
風がもう少し強ければ余計に快適なのになあと贅沢ばかり言っている。
いつもならもっと押してくれる感覚があったのに,ほとんど流れがないのと同じだ。
艇速は出ないが,安全が何より。
『Blue Lagoon』艇長の声に海面を見ると,シーカヤックが4艇。サポートボートが1艇。淡路島の南岸に着けるのかな。僕も乗りたいと思っているが,上半身だけの運動になりそうなので躊躇している。これ以上,下半身を衰えさせるわけにはいかない。
氷場前に着岸する。
いやはや暑い。明日の洲本はもっと暑いだろうと予想させるのに十分の暑さだった。
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