Monday, August 08, 2016

笠岡で買い物

 昨日,『Wiz of Oz』さんから『Blue Lagoon』さんへ送られきたリンクをたどると,見事に問題としているカップリングそのものだった。電話で聞いただけで部品を特定し,的確なアドバイスを送ってくるその力にあらためて驚かされる。さらに工作の仕方,調達の部品など細かくアドバイスを送ってくれた。
 今日は,その工作をするために笠岡のホームセンターに行くことにしている。『Blue Lagoon』さんはせっかくクルージングに来たのにと申し訳無さそうにしているが,何かあった時のために船団で来ているのだから,そんな心配は無用だ。

 標高10mの峠を越えて,港に向かう。待合所があって乗船切符を売っているはずだが…誰もいない。公衆トイレがあった。用を足している間に,『Blue Lagoon』さんが目の前のフェリーの出港時刻を尋ねてきていた。どうやらこのフェリーの方が早く出るらしい。
 客室は効き過ぎるほどの冷房で長居すると身震いしてくる。デッキに出て移りゆく景色を眺めると高松に住んでいた頃を思い出した。大阪に行くには関西汽船や加藤汽船の『くれない丸』や『ぐれいす丸』で,両艇がすれ違う時は船内アナウンスがあった。

 港から歩いて10分でスーパーマーケットに着く。そこからさらに10分ほどでホームセンターが見つかった。ちょうど開店の9時を過ぎた頃だった。
『Blue Lagoon』さんの工作を手伝う合間に,各自必要な物を買い足した。僕は1昨日のビール切れが効いていて,今日はたくさん買い込もうと思っている。カートをヨットに積んだまま持ってこなかったことを後悔していたが,ここで調達できて,やや満足だ。

 2時間強かけてなんとか代替部品の工作が終わった。来る途中にあったスーパーマーケットに戻る。ちょうど昼飯時だ。瓶ビールに餃子,名物らしい笠岡ラーメン。
 ビール,スパークリングウォーターをしこたま買い込み,カートは満載。コロコロ引くもの大変だなあと思っていたところにちょうどタクシーが来た。迷わず乗る。

 港からはいい便の船がない。目の前のフェリーは北木島経由で白石島に着くが,それでも白石島にはこのフェリーが一番早く着くようだ。北木島で2港あってそれぞれの港につくが,2つ目の港に着いた後もう一度最初に着いた港に着けるから都合3度も着岸したわけだ。2時間ばかりの船旅でようやく白石島に戻ってきた。

 カートを引いていると,島の人が
「どちらへ?」
と聞いてくる。観光客は下りてから西の海岸に行くはずなのに,どう見ても島の人間に見えない僕たちが東に向かっていたから注意してくれたらしい。ご親切ありがとうございます。

 たかだか10mの峠が少々恨めしい。汗をかいて,ヨットに着く。『Blue Lagoon』さんは作業に差し支えるからとビールを飲まない。僕は少し遠慮しながら1本飲み干す。

『Blue Lagoon』艇のバースに潜り込み,作業の手伝いをする。なかなか中心のボルトが抜けない。フランジのボルトはエンジンのギアボックスとの間隔が狭すぎて,シャフトのボルトを緩めてフランジを外さないと抜けないのだ。フランジのボルトを断ち切る?またまた『Wiz of Oz』さんから連絡が入る。あわてて笠岡のホームセンターに電話で部品の在庫を確認する。なんと!必要十分な6本だけロングナットがあった。これで,本日の作業はめどがついた。明日はまた笠岡に行こう。

 夕食の焼き肉を始めた。ビールをしこたま飲んでいい気分になってきた頃,
「直ったか?」
と『さんちゃん』の親父さんがやってきた。
「明日も笠岡に部品調達ですわ。」
と言うと,
「軽トラ貸したるから使い。」
「ありがとうございます。」

 さて,明日は明日の風が吹く。

⛵白石島新港

新港と旧港の間には小さな峠がある。たくさん花が咲いていた。

真正面から乗り,左の階段をあがると冷房の効きすぎた客室がある。ちょっとした船の移動を楽しめるのが瀬戸内海のよさかもしれない。

白石島を後ろに見る。明日もう一度乗ることになるとは誰もこの時は思っていない。

かなり河口を遡って笠岡港に着く。干満の差を見るとなかなか自由にヨットで行き来する気にはなれない。

先ほどすれ違ったフェリーにはコンクリートミキサー車が乗っていた。次にすれ違ったフェリーにはパッカー車が乗っている。その次にすれ違ったこのフェリーにも。離島に沢山の人が住んでいることをあらためて想起させられた。

ホームセンターで工作中の『Blue Lagoon』さん。カップリングの代わりにタモで作製しています。ヨットの中でチャッチャッと図面をひく作業は僕には到底できない。ホームセンターのお兄さんにも下作業をしていただき助かりました。

スーパーで買い出しをして,夕食はヨットで焼き肉を食べた。満腹。

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