Thursday, August 11, 2016

三本松で合流 その壱 三本松港

 三本松には9時過ぎに入ればよい。それまではずっと潮流が味方してくれる。距離も短い。讃岐うどんが待っている。

 高松の街並みを右舷に見たら,小豆島へのフェリーに注意しながら進む。
 大島沖と兜島沖で変針。三本松沖のでかい網(今はないだろうが)さえ避ければ楽なコースだ。

 いい感じで風が吹いてきた。ジブを広げる。3艇ともぐんぐんスピードを増している。こんな快適セーリングができるとは思ってもいなかった。

 三本松沖には案の定ブイがまだ残っている。大きく迂回して港口に船首を向けた。
 がらがらの港にらくらく着けた。

 点検が終わったら,街へ出る。
 香川に来てうどんを食わないわけにはいかない。『Blue Lagoon』さんお薦めのうどん屋さんはあいにくの休業。少し離れた所に日祝営業のうどん屋さんがあったはずだ。

 スーパーの『マルナカ』でいつもどおりにビールとスパークリングウォーターの買い出しをした。おかしかったのは3人ともレジを通過する時だ。みんな「ワオン」と叫ばせている。僕のワオンも随分残額が減ってきた。

 僕と同じ泉佐野から『IZUMI』艇がやってきた。伊島に行く予定を変更して鳴門を越えてやってきたとのことだ。今日の宴会が楽しくなりそうだ。

 風呂の開店を待ってみんなで銭湯に向かう。熱い湯が汗腺をさらに広げて心地よい。

『あうん』には予め電話を入れておいた。カウンターなら空いているとのことで,今日の夕食はそこだ。
 ひっきりなしにお客さんがやってくる。『IZUMI』さんが,引田漁港の焼き鳥屋さんの話をしだした。聞けば聞くほど行って見る価値はありそうだ。
 タクシーを呼んでもらってみんなで移動する。タクシーの運転手さんにも,「引田の焼き鳥屋」で通じた。一体どんな店なんだろう。みんなの興味が高まってくる。

 さすが,『IZUMI』さん!目のつけどころが違う。素晴らしい焼き鳥屋さんだった。タクシーを飛ばしてきたことが無駄にはならない。『Bonanza』君は,生大を頼んで意気揚々としている。焼き鳥はことのほかおいしく,女将と大将のしゃべりもなかなか楽しい。
 1時間ほどで出来上がってしまい店を出た。目の前が引田の駅だ。ちょうどいい具合に三本松方面への列車がある。

 遠足気分で三本松に着けば,長い夜はビールとウイスキーが癒やしてくれる。

男木港発  05:15
三本松港着 09:05

男木島と女木島の間を抜ける。
女木島には高松に住んでいた頃,幼稚園の遠足で来たことがある。鬼の住んでいた洞窟がなんとなく恐ろしかった。

潮が押してくれて,艇速が伸びますね。楽ちんです。
『Bonanza』艇。

今日の干満の差も大したことはない。
ただし,暑い。

幼少の頃高松で過ごした僕はおでんには酢味噌と決まっている。辛子をつけて食べるのを知ったのはずいぶん大きくなってからだ。
ここのすじ肉がすごく美味しかった。柔らかすぎず硬すぎず。口に入れた時の大きさもちょうどよかった。

16時になったのでお風呂に行く。
ここの湯は熱くてよろしい。赤い蛇口をひねると絶対に水色の蛇口もひねって,うすめないといけない。最近の銭湯のお湯はやっぱりぬるいと思う。

三本松といえば『あうん』。
鯖の造りがあったので大満足。初めて食べたのは,クラゲの造り。食感は中華くらげと似ている。
店は満席で,次から次へとお客さんがやってくる。1時間ちょっといた間に断られるお客さんが多数いた。取り敢えずカウンターが空いていてよかった。

『やき鳥』という名の焼き鳥屋さん。
絶対に探せないだろう店だ。『IZUMI』さんの目の付け所が素晴らしい。

JR高徳線で三本松に帰る。
旅情がさらに高まる。

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