Tuesday, May 14, 2019

これで晴れていれば最高なんだがね

 深夜から船の灯りが2時方向から5時方向へと動いていった。AISで船名を確認しておくが,貨物船ではない,タグだろうか。
 切り上がりすぎるのでセールをトリムする。
 明るくなってきたら,船体外部の点検をする。デッキに何か転がっている。小さなイカで,打ち上げられて間もないようだがすでに死んでいる。『Blue Lagoon』さんが「切れる包丁を」とこだわっているが,わざわざ刺し身包丁を出すほどのことはない。3人で分けると切り身はほんの僅かずつになるが,味はよかった。ごちそうさまでした。
 短波放送を受信できた。続いてNHK第1と第2も。
 このまま風は上がりそうだ。夕方,チョロジブ,3ポン(実質4ポン,リーフポイントは1.5,3,4に設定してある)にする。それでも5Kt以上をキープしている。

 目的地まで227.2nmはあっているが,106:24は誤表示だね。そんなにかかっちゃ困る。
かっとんでいるよ。

Monday, May 13, 2019

走っているよ

 帰路は毎朝7時頃に『Wiz of Oz』さんが,気象情報と黒潮の潮流情報を送ってくれる。コースはこのままでいいが,今日と明日はずいぶんと荒れそうだ。朝方に1ポンから2ポンに変更する。艇速は気持ちいいほど出ている。
 ウインドベーンのロープを確認すると,上部の毛羽立ちはそのあんまり変化なし,念のためにシリコンスプレーをかけておく。さらに,下部を覗いてびっくりした。ベーンの支柱との連結部分のロープは芯が見えている。今にも切れそうだ。3mmロープでプルージックにしてパルピットにつなぎ,シーブから支柱パイプ内に(切れた)ロープが吸収されるのを防いでおく。
 夕方になって少し海況が落ち着いたので,消耗した部分を避けて新たに連結しなおす。どうやら使用しているロープは普通のナイロンロープらしい。ダイニーマに変更する必要がある。帰港してからの宿題だ。

 夜が明けてきた。昨晩からいい調子で走っている。充電のためのエンジンをかける必要もなくなった。気持ちいいセーリング,静かなセーリング…おとなしい海ではなかったが。

Sunday, May 12, 2019

静かな走りが戻ってきた

 薄っすらと明るくなってきた。
 6時ぐらいに位置情報を『Wiz of Oz』さんに送る。7時過ぎには天気予報を伝えてくれる。非常に助かる。
 僕は早くペラの掃除をしたいが,もう少しの辛抱だ…いややっぱり我慢しきれずに潜る。ホンダワラの塊がペラとシャフトを覆っている。今度は1回で取れた。風はまだ弱く,ウインドベーンの出番はない。
 8時にワッチを交代した頃から少し吹いてきた。ホンダワラは潮流に乗っているかのように針路に沿ってずっとつながっている。ウインドベーンとセールで走っている限りは,ホンダワラが絡む心配もバッテリーの心配もない。
 14時過ぎに,全電源が落ちる。すぐに回復したが原因が分からない。
 また,落ちた。ロータリースイッチを回していると回復した?
 バッテリーケースを開けてみる。1本の黒いケーブルがフリーになっている。いつ,なぜ,外れた…蝶ネジで留めてあったのに…これがバッテリー充電の不具合?が,果たして本当にそうなのかは分からない。帰港後,徹底的に電源関係を調べて,配線のやり直しをするのがベストだろう。
 ケーブルを結線以降は,夜間電力確保のためのエンジン起動もする必要がなくなった。
 ヨットは快走,そして,往路とは段違いに静かなキャビンが心地よい。

 もう少し風があればなあ…なんて贅沢は言わない。フルメインにした。ペラを回さないだけで十分に楽しい。

 どんどん速くなってきた。6ノット台をキープしている。

 働き者です。ありがとう。

 夕方になってきたので,メインをリーフする。艇速は変わらない。黒潮蛇行の北流に乗ったかな。

Saturday, May 11, 2019

帰ります オーバーナイト

 3時半に起きて各自「お勤め」を果たし,出港の準備をする。
 隣の『Green Sailing』さんが見送りに来てくれた。ありがとうございます。
 スターン側からの風。バウにフェンダーを集め岸壁との擦れ止めに使う。アスターンをかけ,風上すなわちスターンの舫を放すと艇はバウを中心に回転運動を描き,スターンを岸壁から遠ざける。いってこい舫が少々もたつき,『Green Sailing』さんが上手く処理してくれた。十分に離れたところでバウの舫を解放した。フェンダーを収納し,岸壁に手を振る。お世話になりました。できればもう少し滞在していろいろとお話をしたかったです。
 風は強くない。のっけから機帆走とは冴えないが,すぐそこに低気圧がやってきているので速やかに北上したほうがいい。この低気圧をやり過ごしてからの出港も考えたが,また後からすぐに同じような気圧配置になるようだ。昨日ギリギリまで考えた出した結果が今日の出港だ。
 16時前から強い雨が降り出した。もう低気圧の影響が出てきているのか。早いとこ黒潮に乗って脱出しよう。
 22時20分,ガツンときた。ほれみろいわんこっちゃない,ペラを回すとろくなことはない,特に夜はそうだ。頑固なホンダワラに絡まれたようで,アスターンをかけてみるが解消しない。放置して寝るに限る。さいわいヨットは0.5〜1.9Ktで北に流れている。

 父島を後にする。

Friday, May 10, 2019

ようやくゆっくりする

 今日で宿を引き上げる。最初の1日だけのつもりだったが居心地の良さについつい甘えが出てしまった。
 昨日。山田さんからいただいた魚は絶品の煮付けとなって朝食に出してくれた。本当に美味しかった。
 海保の若い子がやって来る。動くようになった舵を披露する。(大阪に)着いたら写真添付メールを送ります。お世話になりました。
 僕はやっぱり洞窟が気になるので再訪する。『Bonanza II』さんと『Blue Lagoon』さんは見晴台へ登りに行った。
『KAIZIN』の山田さんにも挨拶に行く。次回は自力で来ますね。
 小笠原支庁に出港届けを出さないといけないが電話をかけると向こうで代筆してくるとのことだった。ありがとうございます。
 菅野さんにもお礼の電話をしておく。来島のノートにあまり書けなくてすみませんでした。
『BONINA』でワインを開け最後の夜を楽しむ。明日からの航海が楽しみだ。

⛵小笠原父島二見漁港

 港内にもサンゴがあるのが印象的だった。びっくりした。夜はサメが出てきて餌をねだっている。

 おがさわら丸が父島に着く日だった。食料買い出しを兼ねて見学に行く。
 下船時は,海保,警察,役所の職員がタラップの下で待ち受けている。

 お世話になったお礼に,再度,洞窟を訪ねた。
「また,おいでよ。」
との嬉しい言葉を頂いた。
 小笠原に来るなら台風の関係で12~3月までがいいらしい。
 また来よう。本当にありがとうございました。

 民宿『たつみ』さんに挨拶に行く。朝ごはん美味しかったです。お風呂も嬉しかったです。毎日,自転車を貸してくれました。軽自動車も貸してくれたので燃料購入の際には役立ちました。パッションフルーツのお土産をどっさりいただきました。ほんとうにありがとうございました。

Thursday, May 09, 2019

ティラーを取り付ける

『KAIZIN』さんに挨拶に行く。魚が手に入ったとのことで美味しそうな赤い魚(名前は忘れた)を2尾いただく。早速民宿に持って帰って調理をお願いする。いや調理というよりおあがりくださいだ。残りを僕たちがいただけばいい。
 小笠原支庁への電話や海保への電話をしている間に,『Bonanza II』さんと『Blue Lagoon』さんが,ティラーの取り付けをしている。予備ティラーはヒビが入り使えないので元のティラーを切断しはめ込む。幅が合わないのでぐらつくが洞窟で頂いてきたタモの木っ端を隙間に叩き込む。なんとか泉佐野までは保つだろう。
 水野さんが拙艇に置いていったままの工具を回収に来られた。本当にお世話になりました。ありがとうございます。
 民宿で軽自動車を借りて燃料を購入に行く。免税じゃないから普通に買える。それにしても結構な価格だった。
 よく考えれば僕たちは小笠原の居酒屋しか知らない。ちょっとは散歩をしよう。
 夕食は『BONINA』で。僕たちの来る前から停泊している『Green Sailing』さんも来られていた。同席されていた小笠原ヨットクラブの方からは,
「この後は南,グアムですか?」
とやられる。ホンマにそう答えたかったなあ。いつまでおるとかやなしに,気に入ったらずっと滞在して行きたくなったら出る,そんなクルージングが理想だ。

⛵小笠原父島二見漁港

「KAIZIN」さんに挨拶に行く。曳航ありがとうございました。オケラネットでもお世話になっております。みんなでKAIZINのTシャツを買う。舵も取り付けたことだし少し余裕が出てきた。

Wednesday, May 08, 2019

達人に出会う

 ヨットで片付けをしていると自転車に乗った人が訪ねてきた。水野さんだった。小笠原ヨットクラブの菅野さんが連絡しておいてくれたのだろう。ありがたいことです。
 舵の様子を伝えるが聞いてもあんまり驚いた様子でもなくいつでも修理できるような感じだった。直ぐに作業にかかるのかなと思っていたら,
「洞窟を見にくる?」
 水野さんは洞窟で52ftのカタマランを製作中とのことで見学させてもらった。
 舵の修理ぐらいきっとすぐに終わるのだろう。余裕を感じた。

⛵小笠原父島二見漁港

 双胴を縦に並べて製作中。
 次に取り掛かるのは上部構造物だそうです。

 ぶつかって損傷しても交換のできるバウ↓。

 こんなふうに外れるようになっている。

 洞窟見学が終わってから港に帰って作業を開始。
 海中に落とす前に引き上げ用のロープをセットしておく。

 このままでは抜けない。コクピットロッカーにもぐりこんで裏側のナットを緩める。そのまえにこのボルトが固着してさっぱり回らない。水野さんが軽トラで工具を取りに戻る。足りない道具は何度も車を出してどこからか調達してくる。
 ショックドライバーでようやくボルトが動き出した。

 ガイドロープを付けて静かに落とし込むが落ちない。浮力がそうとうある。押し込むためには長い棒が必要なのでこれまた水野さんが軽トラを走らせて調達してくる。

 二人で力を込めて押し込むとようやく海中にラダーシャフトが見えてきた。

 沈んだら回収が大変だなと思っていた。あにはからんやプカリと浮いてきた。ということは洋上でも(舵が海中に)落ちることはない…んだ。

 お世話になった予備ティラー(父島が見えたところでバキッとヒビが入ってしまった)に感謝を込めて…


 この角度以外にも捻りが入っていて3次元的に曲がっている。
 曲がったせいで舵がハルに食い込んでいた。

 引き揚げ用ガイドロープ。

 岸壁のコンクリートを利用して木材で調節し油圧ジャッキで修正を加えていく。

 さらに修正を加えるために建材屋さんの土地とユンボを借りて作業する。
 水野さんは誰とでも知り合いらしく島では知らない人がいないくらいの有名人だろう。

 方向を変えてやる。

 まだまだやるが水野さん曰く,「ここまで強固なのは初めてだ。」とのこと。これ以上するとラダーそのものが破損してくるかもしれない。そうなると積層から始まってかなり長期滞在が必要になる…これでよしとした。水野さんにしたら少し不本意でここで完璧に修正したかったようだ。

 曲がりは完全には取れていないので念のためにスターンに食い込んでいた部分を削っておく。

 港に帰りラダーを取り付ける。浮力が大きく,石・アンカー2組・ステンレスチェーン・ドブ漬けチェーンをセットしてようやく沈みだした。ガイドロープでラダーシャフトに引き寄せ左右から引いたロープで調整しながらようやくそいつが元の鞘に戻ってきた。
 ブラボー!
 そこまで見届けると水野さんは帰っていった。
 かっこよろしい!
 隣に停めている『Green Sailing』さんにもずっと手伝っていただきました。お世話になりました。ありがとうございます。
 奇しくも今日は僕の誕生日。いい日になった。