漁船のエンジン音が聞こえる。時刻はまだ2時台,僕たちを横抱きしてくれている漁船『住吉丸』の出港は5時だと聞いているが,もしかして…
さっさと朝飯を済ませて,スタンバイしよう。
3時半に1艇出ていった。大漁を祈願します。
4時前に『知床丸』の漁師Sさんたち3名がやってきた。やっぱり出港は早いのだろう。
外側の僕が離れたら『KAWASEMI』が漁船との舫を解く。
写真を撮っていいですかと聞くとOKのサイン。お世話になりました。ありがとうございます。
あれあれ,若い方の二人は帰っていった。続いて昨日から対応してくれているSさんも…ひょっとして,ひょっとして,僕たちを見送りに来てくれたのか…朝から感動しましたよ。
知床半島の好天クルージングが最高だ。
まもなく朝日が上る。港で見るより洋上でその時間にいるのがたまらなくいい。
おやっ,なんだかきれいな色の漁船が。後ろは『オリオン』。
時々,雲がかかる。
レンズ雲なら一重だが,こいつは3重だ。悪天の兆しじゃないといいがね。
もっと岸寄りを走らないと景観を楽しめないと少し変針したところに,「まもなくカムイワッカの滝だよ」と『オリオン』艇長からコールがかかる。
ずっと逆光で写真を撮っても冴えなかったが,ここ一番の場所で太陽が雲に隠れ,いい感じで撮れた。
『sannaviki』は沖にいたため撮れなかった。
『sannaviki』艇長が撮ってくれました,ありがとうございます。
先ほどまでのおとなしい海とは一変,港口で岬方面への流れが強く流される。校内に入ると静かで安心した。
向こうからお姉さんが走って来る。ここに着けちゃダメだと言いに来たのか?いやいや,違った。NHK『ダーウィンが来た!』のスタッフで取材中,親子連れのヒグマがすぐ近くにいるから,岸壁にいないでヨットに退避した方がいいと言いにきたのだ。
それよりお姉さん,うちらはすぐヨットに逃げられるけれど岸壁にいるあなたの身が心配ですよ。
『KAWASEMI』で昼飯とも晩飯はともつかぬ食事をする。早く匂いは拡散した方がいいね。でも岸壁で飯を食って,キャビン内は寝るだけにした方が安全だと思う。ヨセミテのキャンプ場ではそのあたりが徹底されていた。
以下余談…
テントサイトでやる。肉は1枚300g,約9$(レートは100円を切っていた)ぐらいか。
食料は鋼鉄製のこの箱に入れておく。においは漏れてもさすがにこれを開けるのは無理だ。
車が襲撃されている。車内に紙袋は置いてはいけない。熊はそれに食料が入っていることを学習しているとのことだ。レンジャーが常に見回り,「やられそう」な車には警告書が貼られている。クマが車にのっかかり両手で屋根をガッシガッシと剥がそう(?)としているのを真っ昼間なのに見たことがある。
長過ぎた余談終わり。
4艇きれいに並んでいます。北海道とりわけ知床に来たなら絶対に停泊したいと思っていた文吉湾,こんないい天気に恵まれて最高の気分だ。
この岸壁を日に1,2回はクマが往来するそうだ。お願いだから舫を引っ張って乗り込まないでね〜
夕食は各艇で,昼間に肉を食べたので菜食だね,においもキツくないし…
ウトロ漁港(ウトロ)発 04:10