Monday, April 29, 2019

二日目の朝を迎えました

 ジブも効かない真上りもあったが,夜明けを迎えた。
 ずっと冴えない天気が続いている。たまに晴れ間が見えるとこのままの好天を期待するが,ほとんど雨ばかり降っている。黒潮蛇行の南流にも乗れているが,南風とはついていないなあ。そのうち風が東にシフトしだした。
 明るくなってきたので,レーダーをオフにし。充電のためにかけていたエンジンも,ここらでオフにする。ちょうどいい風が吹いてきた。ウインドベーンの動きが素晴らしい。

 夕方,再度エンジンをかけようとキルスイッチを触るとうんともすんとも言わない。低い位置に取り付けたのが仇になったようで,揺れる船内で体を支えるために足を踏ん張る,いや蹴ってしまったのかもしれない。ちょうどそこにスイッチがあったわけだ。『Blue Lagoon』さんが修復を試みる。電気のプロがいることが心強い。
「スイッチの予備を積んでいますよ。」
 それなら話は早いと,新しいスイッチを組み替えてほんの数分で復帰した。
 今晩は風が強い。リーフして夜に臨む。
『Blue Lagoon』さんは(酔い)に強い。あのドタバタ揺れる船内で下向きに配線のやり直しをしてもケロッとしている。僕は酔わないと思っていたが,相当まいっている。船内では横になる以外に気分を保てない。立てばたちまち吐き気が押し寄せてくる。コクピットにいるときだけが安静のひと時だが,この時期とは思えないほど寒い。ドジャーが大きくコクピットに張り出しているのでそこに退避していれば軒先で雨宿りしている気分だ。

ようやく周囲の船舶に気を取られないで走ることのできる海域に出て,ウインドベーンでの走りが始まった。
あいにくの空模様だが,静かで気持ちがいい。

音も立てずに,ずっと静かに働いています。本当に信頼の置ける相棒ですね。

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