Saturday, November 30, 2019

オイル交換しました

 天気の悪い週だった。
 高知に12日から24日まで出かけていたが,雨が降ったのは僅かに2日でほとんど快晴の毎日だった。
 帰港した翌日の月曜日から木曜日までさっぱりの天気だったのだから十分に港に行かない理由にはなった。ようやく晴れたのは,それも最近の例にもれず快晴だったのだが,金曜日で,あいにく夕方からは飲み会が入っているからとまた(港に)行かない理由を上塗りしてしまった。

 前回新しいオイルを入れたのは9月16日332.8hrsで,今日確認するとアワーメーターは441.2hrsを表示している。だいたい100時間でオイルとフィルターを交換しているが,今年はこれで4回目で,毎年そんな感じだからリタイアしたからといって,たいしてヨットに乗っていないのかもしれない。いや,帆走ばかりしていたからと言えば少しはかっこいいが,現実はそうではなかったのだから,これはおおいに反省しないといけないし,12月にもならないのに来年はもっと乗るぞと気持ちだけは高揚している。
 隣の『Bonanza II』艇長も今日はずっとキャビンにこもりっきりでメンテナンスをしている。不具合のあった電動ビルジポンプを新品にして付け替えているようだ。先日これまた新しくした手動ポンプに引き続いての作業のようだ。

 3週間も放ったらかしにしていた『WIND』艇の外れかけたレーダー反射器をようやく取り外した。いつでもマストに登りますと言っていながら,遅くなってすみません。

 明日はコクピットとキャビンの掃除をしよう。細かいゴミが隙間にいっぱい溜まっているが,見るたびにげんなりするがなかなかとりかかれない。そう明日からは12月だ。大掃除するのがいい。

オイルを抜くのもドレンボルトを外してってわけにはいかない。検油棒を抜いてそこに空気入れの親玉のような形をしたオイルチェンジャーのホースを突っ込んで吸い取る。
だから完全に抜けるわけではない。


屈曲させてロングホースにオイルを注ぐ。真上からダイレクトに給油できないのは困ったことだ。
この作業にも随分慣れた。
ホースに穴が空いたら困るからスペアも買っておこうか。

Sunday, November 24, 2019

寄り道して帰ってきました

 伊島を越えてからは本船に要注意だ。北は徳島,和歌山から,南東は潮岬から,そして僕の通ってきた室戸から,それぞれの航路が重なり合う。
 ミッドナイトにやたら明るい光の塊が前方に見えた。なんやろな。AISで確認すると『DIAMOND PRINCESS』だった。明るすぎて赤灯も緑灯も見えやしない。
 明らかに針路が交差する本船が左にいる。前方のそれはスピードを上げて船首遠くを横切った。先程の左のやつはまだそのままの針路を保っている。サーチライトで照らすとようやく船首を振った。赤と緑がこちらに向き,すぐに赤灯しか見えなくなった。
 和歌浦沖は要注意だ。早起きの漁船がたくさん動き出している。
 前方に船舶?まるで帆船のヤード(あれなんて言うんだろう,マストに直角についている帆を付けている棒のような物)全体に赤い光が灯っているように見える。その左には同じような昼光色の明かりが…朝確認するとマンションが建っている。そこの外壁の明かりなのかしらね。戸惑います。
 緑灯を目印に入港するが,昨日から停泊している『Wiz of Oz』艇長から,
「大きく回り込まないと消波ブロックが伸びてますよ。」
とVHFで呼びかけられる。そやったそやった,何度も入港しているのにちょっとボケとった。
『Wiz of Oz』艇長と『Bonanza II』艇長に舫を取ってもらい,すぐに『Wiz of Oz』艇キャビンへ。なんと朝食が用意されていた。ごちそうさまです。朝早くから起きて待っていてくれたようだ。ありがとうございます。
 2時間の仮眠で出港。
 空はずっと乳白色。むっとする空気が支配している。
 少し肌寒くなってきた。天気が変わるようだ。
 ようやく関空橋をくぐった。
 それぞれのバース(3艇とも並んでいるのだが)に着け,片付けを終わった頃から上空がゴーゴーいいだした。最後までついている。

~オーバーナイト
新和歌浦漁港着 05:10
~仮眠
新和歌浦漁港発 09:00
佐野漁港着   15:30

 僕の朝飯を用意してくれていました。なんとフライ系は保温されていました。『マルキ』の早寿司もありました。ビール付きが泣かせます。ごちそうさまでした。


 逆潮の加太瀬戸を抜けていく。2ノットしかでない。


 深日沖でガスに包まれそうになったが,薄かったので進めば視界は確保された。


 雨に降られずに帰ってきた。港にいた『風来坊』艇長,『東日流』艇長,『WIND』艇長にただいまの挨拶。

Saturday, November 23, 2019

室戸岬を回るのに時間がかかる オーバーナイト

 ぐるっと室戸岬を回り込むのに随分と時間がかかった。艇速は時に2ノットを切る。焦っても仕方がないが,パソコンの画面上を移動する自艇の進み具合を見てもさっぱり動いていない。
 遠くに本船が見える。見る見る間に大きくなって遥か沖を西へと消えていく。
 月齢26,月の出は日付が変わって2時半ぐらい。全天に星が散りばめられてきた。
 風は船首方向少し右から,左に振れば艇速は増すが,その後大きく右に振り直さないといけない。ゆっくりと星空を満喫することにしよう。
 21時過ぎ,突然セールが白く光った。はっと振り返ると頭上遥かに閃光。なんだろ?隕石かしら…

奈半利港発 06:30
~オーバーナイト

 室戸岬の風も弱まってきたようだ。メインセールのリーフをこの後解除した。


 宍喰沖。
 ずっと太陽を背中から浴びていて上着も1枚脱ぐほどだったが,そろそろ冷え込んできた。


 同宍喰沖。
 すばらしい夕景だった。雲なし。星空が楽しみだ。

Friday, November 22, 2019

こもる

 ずっと風が弱い。雨も傘をさすほどではない。行けたかなとまだ考えている。四国北部海域と言ったって随分広い。警報はおそらく南部海域に近い所の海況じゃなかったのかな…なんてぼやいても仕方がない。
 卵6個でオムレツ。スパニッシュオムレツが好きだがジャガイモがない。プレーンで我慢だ。
 ヨットの整備をしてから街に繰り出す。コーヒーを一杯のんでいるとちょうど『たのたの温泉』の開湯時刻になった。 
 スーパーで買い出しをしたらヨットに戻りキャビンで居酒屋が開く時刻まで延々と飲み続けるだけだ。
 2軒だけ立ち寄って案外早く終わってしまう。おやすみなさい~

⛵奈半利港

 赤提灯を見つけたので誘われるように入店,2品頼んで3品サービスしてくれた。うんと嬉しい。

 先週入ろうと思っていて休業日だった店が開いている。
 隣のお客さんに言われるままオーダーする。ここの握りは美味しいのよとおすすめを2貫おごってもらった。
 ごちそうさまでした。

Thursday, November 21, 2019

タイミングが悪すぎる… 奈半利港

 風速計が回っていない!穏やかな天候。今日は出よう。
 早朝出港すると室戸岬を昼過ぎに通過して,夕暮れぐらいに伊島沖。そこから暗くなってからの輻輳海域通過はかなり神経を使う。今回のようにここを昼ぐらいに出ると室戸岬を暗くなる直前に通過でき,明るくなる頃伊島沖に到達するはず…室戸~伊島間は本線航路よりうんと沿岸を行くので暗くても他の船の動向にそんなに気を使わなくてもいい。室戸岬周辺と伊島より北の海域はやっぱり明るいほうがいいなあ…なんてことばかりを考えて操船している。
 風が弱く艇速が出ない。岬手前で日没を迎えた。
 当然国際VHF無線機から「警報,警報,神戸保安…」の声。海上風警報が発令されたようだ。往路は海上強風警報の中をやってきたのだから参考程度にすればいいとも思ったが,聞いたタイミングが悪すぎた。リーフを入れて進むが,やっぱりこれは戻りなさいよってことだなと自分に納得させ船首を反対方向に向ける。
 室津が近い。新港の方は停めたことがない。旧港は浅かったなあ。夜間入港だし少々時間がかかるが奈半利に着けよう。ええっ!3時間もかかるんや。失敗したかな。
 緑と赤灯目当てに入港。スーパーの開いている22時に間に合ってよかった。舫だけ取って片付けもせずに店に駆け込む。惣菜が半額になっていることが妙に嬉しい。多めに買い込んでキャビンで飲んだくれよう。
 明日の天気は曇りから雨,沈殿日和だ。昼風呂,昼酒が楽しみな1日になりそうだ。

吉川ポートマリーナ発 11:20
途中でUターン
奈半利港着      21:20

 オーバーナイトの予定だから用意しておいた。
 卵は茹でるかオムレツがいい。

『sunnaviki』艇長の見送りを受けて出港です。
 進水式が楽しみですね。

 ヨタヨタ~昨日とは大違い。
 明日は曇りから雨の予報なのでできるだけ晴れているうちに足をのばしておきたいなあ。

 太陽が沈んでいった。また長い夜が始まります。
 冷え込みそうだね。

 やれやれ,風が弱いから楽に着岸できましたが,昼間とは違う感じがするので少々戸惑いました。

Wednesday, November 20, 2019

出るなってことさ

 ずっと強い風が吹いている。少しだけメンテナンスの手伝いをして,潮位が上がってから出港する予定だ。
 マリーナの管理の人に
「入港時と同じぐらいの潮位の10時に出ます。」
と言ったら,今(潮が)上がってきているところだから昼前がいいとの返事だった。もう少し待とう。
 北風が強くアスターンがきかない。マリーナの奥に停めたものだから振られたままバックすると岸壁にぶち当たる。前進がきく前にバウが大きく振れてまた戻されてしまう。室戸岬では6ノット以下なのに,20ノット強吹いているのはおそらくこの周辺だけだろう。追っ手でかっ飛んで,穏やかな海況の室戸岬を回る予定だったのになあ。
 諦めて作業の手伝いを続行する。
  電気配線はほとんど終えた。あとは電源パネルへ追加機器からの配線をするだけだ。これはおいおいやればいい。
 マリーナのクラブハウスで飲んでおやすみなさい~明日は帰るぞ。

⛵吉川ポートマリーナ

 昨日帰路用にと購入した食材で昼飯にした。


 きれいな夕暮れ,明日も晴れ。風も治まるだろう。

Tuesday, November 19, 2019

鋭意作業中

 随分冷え込んだ。放射冷却,今日からしばらく晴天が続くだろう。
 明日の満潮を狙って出港する予定だ。

 定番となったここのモーニングセット。普段の食生活ではほとんど食べなくなったおにぎりだが,やっぱりおいしいね。

 風が強い。フェンダーのカバーはもともと随分消耗していたが,大きく穴が空いてしまっている。
 ビニコンを下げておけばよかったよ。

 野市の居酒屋でお疲れ様。

Monday, November 18, 2019

手結港を歩く

 雨の降らないうちに手結港を散歩する。ついでに夜須診療所があるので抜糸ができないかと訪ねていったが,内科医の先生しかいないらしい。
 ハーバーのそばの整形外科に行くことにした。曇り空はとうとう雨を降らせ始めた。電話では混んでいるから待たせますよとのことだったが30分で診察室に案内された。きれいにくっついている。ドクターからは風呂は明日以降,力を入れるとブチ切れる,4日間はこすらないようにとの指示を受ける。お世話になりました。
 夕方には雨も上がった。『sunnaviki』艇長宅で友人を呼んで今日も宴会。飲みすぎ注意とは誰も言わない。
 カラオケ行くぞと3人で出かける。さんざん歌った。
 おやすみなさい~

⛵吉川ポートマリーナ

 時間規制は8時から1時間。上る前に渡った。


 跳ね上がりました。


 手結内港
 日本最初の掘り込み港湾だそうです。

 同じく手結内港。

Sunday, November 17, 2019

メンテナンスの手伝い続行

 今日は電源関係の整備を手伝う。
 夜は『sunnaviki』艇長宅で宴会。また飲みすぎてしまったよ。

⛵吉川ポートマリーナ

 ウインドベーンの羽根の角度を調整するロープを見ると芯が出ている。融着させていたが引っ張られて今にも切れそうだった。
 バーナーで融かしくっつける。さらに糸で,その上から自己融着テープで補強しておいた。

 青空にコスモス。連日の晴れ,いや晴れではない,快晴だ。

 夜須の喫茶店でモーニングセット。なかなかのボリュームです。

 ヤードの隣はラッキョ畑。最盛期には花が一面に咲くらしい。距離計のような一輪車で一条ごとに耕しているようだ。車輪の回るキコキコ音がのどかな雰囲気にさせてくれる。

 昼はうどん。親子ぶっかけとは鶏天に半熟卵のトッピングだった。うまいし量がたっぷりだ。

Saturday, November 16, 2019

マスト作業が終わりました

 1日中メンテナンスの手伝いをする。天気がずっといいのではかどる。
 暗くなるまで作業してから,夜は『sunnaviki』艇長とは別行動。なんでも同窓会で呑んだくれるそうだ,いや,旧交を温めるのか。
 僕は『のいち駅』近くの温泉につかっていい気分になった後は真面目に居酒屋を探す。
 居酒屋なんて何軒でもあるが最初に入った店が失敗だとするともう1軒行かなくてはいけない。どうせハシゴをするんだからよしんばそれでも2軒めで解消すればいいが,下手を打つ時はたいてい連続するものだ。物色したうちの1軒に入った。
 隣の兄さんが色々と話しかけてくる。
「お遍路ですか?」
「船(ヨット)で来ましたよ。」
と答えると,店にいる人にこの人ヨットで来たんだってと紹介している。あいにく今回はここが終点だ。クルージング中の寄港でお店に立ち寄るともっと話が盛り上がったのになあ。

⛵吉川ポートマリーナ

 迷って入った店だったが感じよし。ビールがうまい。

 砂肝の唐揚げが本当にビールに合う。生中4杯でやめておこう。

Friday, November 15, 2019

なんとか着きました 吉川ポートマリーナ

 昨日の強風が嘘のように収まっている。
 航海灯を点けて昼前の満潮時に間に合うように港を出た。風は弱く,向かい側からでジブは効かない。メインセールだけを揚げて進んだ。
 ほとんど無風の中入港する。魚探の数値は2m50cmで僕のヨットの吃水は1m70cmだから満潮時でも80cmの余裕しかないわけだ。13日に入港していたらそれこそ座礁もんだったろうな。
 ポンツーンで『sunnaviki』艇長が待っている。到着ビールを拙艇のコクピットでやり,今後の予定を決めた。取り敢えずはマストに登って計器を付ける場所の確認が必要だ。
 真面目な僕たちは外食せずに,自転車で作業に必要な物を買い足した後は,コンビニおでんを持ち帰り『sunnaviki』で昼飯とするが,やっぱりアルコールは欠かせない…だんだん飲むモードになってきてあっけなくこの日の作業はおしまい。居酒屋へ直行するパターンに陥ってしまうのだった…

奈半利港発      05:50
吉川ポートマリーナ着 10:10

 港への侵入は浅瀬があると聞いている。満潮時に向かうが港入り口ではうんと速度を落としたほうがいいかな。


 昨夜に高知入りした『sunnaviki』艇長が舫を取ってくれました。ありがとうございます。ポンツーンに停泊できるとは嬉しい限り。


 風なし。港内は極めて静か。ただしここも結構浅いね。

『sunnaviki』のマストに登り,風向風速計を付ける段取りをする。明日には仕上がるかな。

 美しい夕暮れがやってきた。今日の作業はここまで。居酒屋に繰り出そう。

 よく出汁がしゅんだつみれがおいしかったですね。

 隣の常連さんがお酒を注いでくれました。ごちそうさまでした。

Thursday, November 14, 2019

さっぱり進みません

 お昼の満潮に合わせると早朝出港しないといけない。暗い中出るのは気乗りがしないなあと思うのは,昨晩から吹いてきた風が,朝はもっと強くなってきたからだ。夕方の満潮の間に合うように出るかと朝は少しのんびりすることにした,
 吉川までは約20マイル,4時間もあれば着くだろう。
 風が息をついたところを見計らって舫を解いた。港内でフェンダーやロープを片付けるが,その間にもどんどん流される。こりゃやっかいやな。
 漁港の出口で漁師さんが網の手入れをされていた。こちらを見ているので挨拶をすると手を振ってきた。
「また来ます。」
と言ったがまさか2時間後に戻ってくるとは…
 予めリーフしておいたメインセールを揚げる。ジブは小さめに開く。網に近づかないように注意しながら操船するが,ブローで30ノット以上出ていてオーパイが効かないのがやっかいだなあ。
 十分沖出ししてから変針すると全くの真上りになった。ジブがバタバタはためき用をなさない。時間さえあればタックを繰り返してそれなりのセーリングができるのになあと言い訳じみた事を考える。そうそう,そんなことしていては夕方の満潮に間に合わなくなる。あっさり諦めて明日出直すのがいい。
 もともと,14日は強風が吹きそうな予報だったから,そのために12〜13日にかけてオーバーナイトでやってきたわけで,やっぱりその通りになったと自分を納得させる。
 2時間ばかり海に出ていたか。舫を取って一息つくと14時を回っていた。おそらく昨日と同じパターンで飲みに行くことになるんだろうなあ…
 日が暮れてからだんだん風が落ち着いてきた。明日は早朝に出ることにしよう。

⛵奈半利港

 朝から開いている店はないかと歩いていたら小さな喫茶店を見つけた。ご老人二人でやっていらっしゃる。
 ついついモーニングセットを頼んでしまう。

 さあ,楽しもうと港を出たはいいが…波と風に翻弄されたよ。

 さっき出た岸壁にまた再着岸。
 飲む口実ができたと思えばまあいいか。

 新規開拓した店で『塩たたき』をあてに一杯やる。どんどんお客さんが入ってきて賑やかになった。

 スーパーで買い足し,更にキャビンでやる。ココナッツ入のジャコ豆つまみがあったので興味津々。

Wednesday, November 13, 2019

のんびりする 奈半利港

 3時過ぎに風が落ち,ジブをたたんだ。約8時間ばかりのセーリングは楽しかった。
 明るくなってから室戸岬を回り込む予定だったが,予定よりいいペースで進んできたので,まだ暗い中,岬の南端通過が5時20分。沖合から高知港へ向かう本船の航路が今の僕の針路と交差しているのでさっきからAISの衝突警報が鳴りっぱなしだ。もちろん交点より先に僕がより東(陸)側に変針するのでぶつかりっこはないわけだが,AISが僕のこれからの針路を理解しているわけではないので仕方がない。
 そのまま行けば吉川ポートマリーナには午前中に着きそうだ。FB上での僕と『sunnaviki』※艇長とのやり取りを見ていた『Wiz of Oz』艇長から注意勧告のメッセージが届く。到着予定時刻は最大干潮時で潮位は70cm。これでは入港できない。港の入口が浅くなっているので満潮時しか入れないのだ。次の満潮は18時頃で暗くなってからの入港は避けたいなあ。明日にしようと思うが,おそらく明日14日は強風が吹くだろう。沈殿も仕方がないか。
 オーパイを外しティラーをぐっと引いて変針する。大きく針路を変える時は+10や-10を何回も押すよりもこの方が速い。再度オーパイをセット。
 奈半利港には去年の夏に停泊したことがある。沖合の網に注意しながら入港し梯子のある突堤に着けた。
 突堤から道路1本隔ててスーパーマーケットがある。普段ならきちんと片付けを済ませてから買い出しをするが,今日は後回しだ。舫を確認してからショッピングバッグを持ってマルナカ(スーパーマーケット)に走った(ホンマは走ってないけどね,さっさと行きたかったのは事実やな)。10時半にはキャビンで【鰹たたき】で一杯やっていた。夜間航海だったから冷蔵庫のスイッチは切ってあり,ビールは冷えていない。買い求めたビールがたまらなくうまい。味覚がお子様な僕は大好きなフライ物も買うことも決して忘れない。
 一息ついてからエンジンオイルの点検。その他の部分もだが,いやあやっぱりチェックは大切です。オルタネーターのブランケット取付部のナットが緩んでいた。少々振れ幅の大きいベルトを張り直す。スロットルレバーの船内側リンクの取り付け部のナット確認などなど。
 居酒屋は17時には開くだろう。『ホテルなはり』まではゆっくり歩いて15分。16時半に岸壁への梯子を登れば,風呂→居酒屋への素敵な連携プレーが待っている。

〜オーバーナイト
奈半利港着 09:20

※(吉川ポートマリーナでSK31をレストア中。今回の高知行きの目的はその手伝い。)

 6時前に太陽が顔を出した。室戸岬を回り込んで約30分,6時半頃ようやく周囲が明るくなってきた。

 リーフを解除した。ジブはよたよたで効かないのでたたんだままだ。

 突堤の反対側に着けたかったが本船が係留中だった。波の打ち込みはなさそうだからまあいいか。

 居酒屋で【ニラトン炒め】。生ビールがうまい。高知のニラは有名らしい。

Tuesday, November 12, 2019

高知へ行ってきます オーバーナイト

 友ヶ島水道の(南への)転流は10時40分だから出港は随分のんびりしてもオーケーだ。途中で(潮に)引っ張られて,加太瀬戸を越えてからはきっと押し出してくれるはずで,風もおそらく北から吹いているだろうから快適に進むだろう。
 現地での足に必要なミニサイクルをキャビン内マストサポート前にうまく収納できた。去年の夏に高知に行った時は積み込む前に空気を入れていたらパンクしたことを思い出した。
 ほとんど用意ができてから,そうだ!昼食にはフライドチキンが食べたい!と,すぐそばのコンビニに買いに出かけた。スパークリングウォーターとそれがあれば船上での食事は満足だ。
 日曜日(10日)の作業中に左手手首をひどく切ってしまった。やっぱり処置してもらったほうがいいだろうと出航予定の昨日(11日の月曜日)病院で縫ってもらった。その日は1日中西〜西南西の強い風が吹いていたから出ていたらたいそう苦労していたかもしれない。まるで僕が出るのを阻止してくれたようで,そう思えば痛い思いをしたがこれでよかったのかなとおめでたい気にもなってくる。まだロープを引いたり力を入れたりした時は少々痛みを伴う。無理をしないようにゆっくりと作業すれば問題はないと思う。
 風は弱い。暗くなるまではできるだけ稼ぎたいのでエンジンをかけて進む。伊島を越えるまでは急いだほうがよい。そこからは本船との輻輳もないはずだから風と相談して帆走する(予定)。
 蒲生田岬との間,シリカ碆の手前を行くのを遠慮して伊島を東側から越える。少し時間がかかったようで暗くなってしまった。伊島南東で270°に変針。
「おっ!なんかええ感じちゃうん。」
 さんざん騙されてきたので疑心暗鬼になるが取り敢えずジブを展開する。エンジンを切って,ウインドベーンをセットした。そのまま岬の陰に入ると風は期待できないと思っていたがずっと吹いている。空には雲がない,1時間ほど前に出た月が明るく輝いている。素晴らしいセーリングの時間が始まった。さっきからベーンの調整ばかりしている。風向が細かくぶれるのだ。仕方がないのでオーパイに切り替えた。ジーコジコ音はいただけないが我慢しよう。
 24時前に月が南中し,ちょうどマストと重なっている。なかなかいい感じで進んでいる。風も相変わらずいい。夜明けまでこのまま楽しめそうだ。

佐野漁港発 09:30
〜オーバーナイト

 お世話になりました。抜糸は高知で致します。

 風は斜め後ろから。風向は安定しない。ジブが情けないほどによたよたする。たたんでエンジン2500rpmでひたすら稼ぐ。


 オーバーナイトに決めた。
 燃料補給はさっきしておいた。
 日没前にメインセールを1ポイントリーフしておく。


 暗くなる前に伊島を通過したかったが,ちょっと間に合わない。本船に注意しないと。


 大きな月が出た。満月だ。
 月光を浴びての夜間航海は楽しいだろうなあ。

 伊島と蒲生田岬の間を抜ける風がジブをはらます。このままセーリングをほぼ8時間以上続けることができた。