Tuesday, November 12, 2019

高知へ行ってきます オーバーナイト

 友ヶ島水道の(南への)転流は10時40分だから出港は随分のんびりしてもオーケーだ。途中で(潮に)引っ張られて,加太瀬戸を越えてからはきっと押し出してくれるはずで,風もおそらく北から吹いているだろうから快適に進むだろう。
 現地での足に必要なミニサイクルをキャビン内マストサポート前にうまく収納できた。去年の夏に高知に行った時は積み込む前に空気を入れていたらパンクしたことを思い出した。
 ほとんど用意ができてから,そうだ!昼食にはフライドチキンが食べたい!と,すぐそばのコンビニに買いに出かけた。スパークリングウォーターとそれがあれば船上での食事は満足だ。

 日曜日(10日)の作業中に怪我をしてしまったが,そのままでは治りが遅いだろうと出航予定の昨日(11日の月曜日)病院で縫ってもらった。その日は1日中西〜西南西の強い風が吹いていたから出ていたらたいそう苦労していたかもしれない。まるで僕が出るのを阻止してくれたようで,そう思えば痛い思いをしたがこれでよかったのかなとおめでたい気にもなってくる。まだロープを引いたり力を入れたりした時は少々痛みを伴う。無理をしないようにゆっくりと作業すれば問題はないと思う。

 風は弱い。暗くなるまではできるだけ稼ぎたいのでエンジンをかけて進む。伊島を越えるまでは急いだほうがよい。そこからは本船との輻輳もないはずだから風と相談して帆走する(予定)。

 蒲生田岬との間,シリカ碆の手前を行くのを遠慮して伊島を東側から越える。少し時間がかかったようで暗くなってしまった。伊島南東で270°に変針。
「おっ!なんかええ感じちゃうん。」
 さんざん騙されてきたので疑心暗鬼になるが取り敢えずジブを展開する。エンジンを切って,ウインドベーンをセットした。そのまま岬の陰に入ると風は期待できないと思っていたがずっと吹いている。空には雲がない,1時間ほど前に出た月が明るく輝いている。素晴らしいセーリングの時間が始まった。さっきからベーンの調整ばかりしている。風向が細かくぶれるのだ。仕方がないのでオーパイに切り替えた。ジーコジコ音はいただけないが我慢しよう。
 24時前に月が南中し,ちょうどマストと重なっている。なかなかいい感じで進んでいる。風も相変わらずいい。夜明けまでこのまま楽しめそうだ。

佐野漁港発 09:30
〜オーバーナイト

風は斜め後ろから。風向は安定しない。ジブが情けないほどによたよたする。たたんでエンジン2500rpmでひたすら稼ぐ。


オーバーナイトに決めた。
燃料補給はさっきしておいた。
日没前にメインセールを1ポイントリーフしておく。


暗くなる前に伊島を通過したかったが,ちょっと間に合わない。本船に注意しないと。


大きな月が出た。満月だ。
月光を浴びての夜間航海は楽しいだろうなあ。

伊島と蒲生田岬の間を抜ける風がジブをはらます。このままセーリングをほぼ8時間以上続けることができた。

2 comments:

  1. 暗夜行路ならぬ明夜航路、気持ち良かったでしょうね

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  2. 天気に恵まれました。
    満月とマスト灯が重なって見えた時はことさらよかったですね~。

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