汽車通という言葉を聞いたのは山形に行ってからだが,最初はよく分からなかった。汽車という言葉に馴染みがなかったのと,それが電車に置き換えられてもことさらそのことを強調する意味が分からなかったからだ。だって通学は電車に決まっているじゃないか。
京都の自宅から大学のある山形へ鈍行だけで帰ったことがあった。
上野からの常磐線仙台行きは,時間じかんで客層が変わるのが面白かった。行商のおばちゃんが乗ってくる。高校生の兄ちゃんが,「火貸して。」と頼みに来る。説教は垂れない。俺だってその頃から吸っている。マッチごとあげた。普通に列車でタバコの吸えてた時代だった。あの前と後ろにだけ乗降口があり客室とはドアで仕切られている客車が懐かしい。
JR高徳線志度で琴電志度に乗り換える。瓦町で乗り換え,琴電琴平駅下車。夜半からの雨のせいか幾分涼しくなった。奥社まで40分。上からは讃岐富士がきれいに見えた。
腹が減ってきた。店の良し悪しは問わない。参道沿いの店で一息つくのが正しい。
港に戻ってほどなく,昨日もやってきた地元の『BEE LINE』艇長が訪ねてきた。以前にも何度かお会いしたことがある。しばし歓談。ついでにお薦めの店を尋ねておく。
『志与乃湯』で切れのいい熱い湯に浸かり,紹介してもらった店に向かう。しばらくすると『BEE LINE』艇長も来店した。ビールの後,焼酎をご馳走になる。ありがとうございました。
風が強い。早朝には弱まるだろうが,午前中は雨だろう。もう一泊しようか。
No comments:
Post a Comment