夜半は落雷もあったようがだが,このエリアはあんまり降らなかったようだ。水の溜まっていたバウロッカー底をチェックしたかったのになあ。
ひとしずくも付いていないのでよしとしよう。
エンジンルームを点検するとプーリーの真ん中あたりに黒いカスが指で拭えるほど付いてた。
『BlueLagoon』艇長からいただいたこの器具,大変役に立っています。ありがとうございます。
キャビン内に溢れかえっている荷をバウロッカーに収納しよう。
バウロッカーは3箇所あり,大きいのが先端の大きな三角形のスペース。30-Cはフロントエンジン設計だったからかもしれないが,深さ(高さ)が相当ある(拙艇は30-C1でエンジンは後)。三角形の底辺左舷部分のロッカーに入れていた予備ロープを移動させる。予備セールやシーアンカーでほぼ一杯になるだろう。
さて,その予備ロープだが,触るとじとーっと濡れた感触が伝わってくる。おかしいなあ,使った1本は水洗いして乾かしたはずなんだけれど…他のロープにも水分が吸収されてしまったのか,なんだかずいぶん湿っている。
バウ右舷部分のロッカーにはオイルチェンジャーなどオイル交換に必要な道具を入れてあるが,ここは異常なし。
壊れたままのウインデックスがあさってを向いたままだ。そろそろ取り外さないと。
マスト灯のガラス部分が曇っていたのだが,まだ水分が抜けていないようだ。これも蓋を開けて拭き取ろう。
ドライバーを落としてしまった。手の平で押す太短の物を使ったのがよくなかった。蓋は後回しにして,先にマストトップに登ろう。
持ち上げた工具が溝に入らない。ナットが外れないと風見は取ることができない。
いったん降って登り直す。
マスト灯の蓋ネジをきちんと締めてからマストトップへ。
13のスパナでナットを緩め,黒プラスチックソケットが空回りしないようにバイスグリップで全体を挟んで回転させると抜けた。
風向風速計の電源ソケットがむき出しになったままだ。これはテープで覆っておく。台座だけはしっかりと残っているが,本体はきれいさっぱりと海の藻屑だ。
あれ?
スピンハリヤードがジブハリヤードを跨いでしまっている。
また降りて,デッキのアイに留めてあるスナップシャックルを開放する。
上からスピンハリを抜き,また垂らす。
1回で終わる作業なのに3回も登り下りしてしまった。ボケ過ぎています。
先日作業中にうっかりして頭を怪我して縫う始末だ。救急病院で手術だったが,カルテを繰る担当医が,
「3年前にもやってますね。おや,その前には山で…」
クライミング用のヘルメットを家から持ってきた。本チャンの岩場には行かなくなってから久しい。かぶるとちょっと暑いが「作業」している気分に浸れる。
バウロッカーの整理が終わったので,ようやくキャビンの片付けができる…寝場所が確保できる…