しまった,やっぱり昨日潜っておくべきだった。
今日の透明度は低い,ラダーにつかまったまま顔を浸けてもペラはぼんやりとしか見えない。文句を言ったって仕方がない,とにかく潜ってキールを観察しよう。
俺ってこんなに浮力があったんだっけ?なかなかキールの付け根に到達できないじゃないか。体重は67〜8kgをキープしているし脂肪が増えたのか…(身長はずっと184cmだったのに181cmに縮んだが)。
なんとか右舷側も左舷側もチェックしたが当たった形跡はない。ビルジを舐めりゃ海水か真水ぐらい分かりそうなものだが,自分の指はいつ舐めてもしょっぱいからなあ。まぁ,この件はこれで終わりにした。
我慢しきれずに港外へ出た。
できるだけヒールさせてどこかに溜まっているらしいビルジを排出させたいが,ゆるゆるの走り…
デイセーリングはヨット任せでしか走らない。単なる往復運動でも気持ちがよければいい。
ハーネスラインのゴムが伸び切ってしまって邪魔になるがそれより
安全が第一ですね。
気分よく走っていたのだが…さっきから生臭い。
前方の赤潮の帯がある。浮遊物も多い。帆走中でペラは回していないが,こんな所を横切るのはまっぴらごめんだ。タックしてかわした。
クルージングの際にドジャーのサイドウォールを付けたままにしているのは,横波を食らっても置いた荷物は濡れないし,日陰も作ってくれるからだ。
チョロチョロ走っているだけなので,ドジャーのサイドウォールを外した。風の通りが違う,快適だ。
エンジンルームを見るとまたオイル漏れがある。風も落ちたことだし港に帰ってメンテナンスしよう。
『Bonanza II』艇長のいる間に,もう1回潜る。朝,フジツボがラダーの根元周辺にあったのを確認したからだ。ついでに『Bonanza II』のも点検するが,あんまり付いていない。この差はどこからきたのか…
エンジンルーム3方を開放してると水温計の表示がキャビン内室温プラス3℃ぐらいになった。ちなみにキャビンの温度計は39℃を示している。
ブリーザーホースを外してからボンネットを開ける。
やや,なんじゃこれは!パッキンがちょちょ切れている。これじゃ漏るはずだ。ケンチョピアでボルトを締め上げ解消したように思えたが,その場限りの圧着だったようだ。
悲しくなるほどの残骸。
パッキン溝の古いカス(液状パッキン?)を丁寧に取り除く。
新しいパッキンには溝に合わせたかの如く微妙なカーブがついている。嵌め込むがなかなかうまくいかない。ひっくり返すとちょうど形状にあったようだ。ところがボンネットの天地を逆にすると垂れてしまう。こりゃあかんがな。バスボンドで糊付けするとなんとか合体したようだ。
エンジンヘッドの上にボンネットを被せるわけだが,前からでは上下間に余裕がなく擦ってしまいそうになる。後ろ側(ギアボックス側)からだとうまい具合に装着できた。思わず,「前から後ろから…」というフレーズを思い出したが,あれは♪後ろから前から♪だった。