Saturday, April 02, 2022

花曇りの中を帆走する 津名港

 デイセーリングばっかりでさっぱりクルージングには出かけていない。しかもリタイアしてからの方が少ないから困ったものだ。ちなみに僕がここで言うクルージングとは,泊を伴うヨット遊びのことで,ちょっとお出かけして違う港に着けることや外洋でのセーリングを意味しているのだが,コロナ禍もあったり,修理の期間が長かったり,1年の半分は船底の汚れに泣いたりとなかなか思うようになっていないのが現実だ。
 久しぶりに気の置けないヨット仲間数名で近場へクルージングに出かけた。

 港を出てすぐ,まだジブは出していないが風見を見てにんまりする。津名方面へはスターボードで行けそうだ。

 関空島北端の黄灯標に近づいてきた。あまり明石方面へ伸ばし過ぎないように左側を抜けた(岸和田海上保安署からは,黄灯標の内側を航行することは問題なしだが,釣りはダメですよとの説明を受けている)。

 クローズリーチ,アビームの快適な走りが続いた。先々週よりははるかに楽なタックなしセーリング。

 風向が安定しているので,ずっとウインドベーンが使える。縁取りの赤テープが剥がれてみっともないなあ,貼り直さないと。

 だんだん風が落ちてきたがまだまだ時間に余裕があるのでしぶとくねばる。ほとんど諦めかけていたらまた少し風が上がった。

 もはやこれまでか…いいことは長続きしない。6NM強を残してオーパイをセットし,エンジンオン2500rpmで進む。

 最大干潮時に着いた。岸壁は高いが先着の『BlueLagoon』艇長が舫を取ってくれる。ありがとうございます。ほどなく『Wiz of Oz』も到着だが,拙艇に横抱きなので問題なし。『BlueLagoon』艇長から頂いた木製の梯子が役に立つ。
 呑兵衛な僕たちは,岸壁で到着ビールをやり,さらにキャビンでラムに酔いしれるのであった。酒臭い僕たちの匂いを嗅ぎつけたのかクロが巡視にきた。みんなになでなでしてもらって気分がよかったのか,実は夜間にも挨拶にミャーとやってきたのだった。
 津名ハイツで入浴後,旧道を歩いて港に戻る。
 途中のお店で食材を購入した。お目当ての魚屋さんにはあいにく地物がないとかで残念だったが,焼き肉の匂いがキャビンに充満し,アルコールの香りが鼻腔をくすぐりだすとすっかりそんなことは忘れてしまっていた。

佐野漁港発  08:30
津名港着   13:50(22.00NM)

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