Thursday, October 15, 2020

前半は楽しみました

 風はヨットをポンツーンから離す方向に吹いているので,スチロバールが岸壁に押しやられるいつものキィという音もしない。
 風速計の値は数ノット以下で朝までずっとそうだったが,外はもっと風があるだろう。港内にはそれを感じさせるようなさざ波が広がっている。
 星がきれいな夜だった。
 開け放したハッチから冷気が降りてくるが,夏用の掛け布団にくるまっていると心地よい。夏だとそうはいかない。暑くて跳ね除けているだけだろうから。
 晴れている。だんだん風が上がってくるだろう。コーヒーだけ飲んで舫を解いた。

 出てすぐにメインセールをリーフした。

 まあええ調子やったんやけどね,3時間ぐらいは。

 ジブも小さくして上らないようにするが,油断しているとすぐにシバーする。小島(漁港)方面だとなんとかクローズホールドを維持できる。
 友水の南流,北北東の風,これやったら加太瀬戸に吸い込まれるがな。
 多奈川沖でタック,関空島南端を狙いたいが,船首は遥か遠くの観音様(仮屋漁港南)を向いている。
 こりゃ延々往復運動やな〜あっさり諦めてジブをしまい,エンジンをかける。
 真上りだけは解消のしようもなく,少し振る。右や左を何度か繰り返してようやく関空島に近づいてきた。
「何しとんの?どこ行くん?」
と『Wiz of Oz』艇長から電話。今日は漁協に用事があり港に来ているらしい。
「いえ,かくかくしかじか…」
 AISは便利ですね。

 いつものように隣の旧フェリー乗り場港内に一旦入り,メインセールを下し,フェンダーを出す。時刻は15時過ぎ。漁港に電話して,入港伺いを立てる(05:30〜06:30,13:30〜15:30は漁船優先で,プレジャー船の出入港はしないシステム)。OKでした。今日は出ている漁船も少なかったようですね。

 北風が吹くと梵天が流れて入りにくい。特に北東側の『BonanzaII』艇がメンテナンスで空いているのでなおさらだ。
『Wiz of Oz』艇長と『LEIA』艇長が舫を見ていてくれました。ありがとうございます。

 いやはや上りはやっぱり疲れるわ。朝一(3時間ほど)だけでもセーリングを堪能できたのでまあええか。

洲本港発  06:50
佐野漁港着 15:20

2 comments:

  1. AIS見ながら「どこに行くんやろ?」と思いつつ、阪神高速から見る南港の海面は穏やか。
    しかし、堺を過ぎ泉大津の先で海が見えると結構な数のウサギが飛んでおりました。
    お疲れさまでした。

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  2. ウインドベーンさまさまでした。
    もっとロングタックすると本船航路横切らなあかんしなあ。細切れでした。
    舫,ありがとうございました。

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