Friday, March 31, 2023

日較差が大きいね

 出港しない日でも港に来たらエンジンだけはかける。高専同級生の元ヤンマーエンジニアが「(エンジンは)手で回してでもええから毎日動かした方が調子がええぞ。」と言っていたので怠学中退の僕は真面目に守っている。

 ややっ,海面に油が…流れてくる方向を見ると港口からでそれなら風向きと一致する。拙艇のではないことだけは確かだ。

 追手でセールがスプレッダーと干渉する。時々ルーズにしたハリヤードがここに絡んでしまって外していたがやはり具合が悪い。

 おまじないのようにクッションを取り付けた。
 登っていると『東日流』艇長がご出勤。キャビン内装の作業らしい。

 100均で風車を買ってきた。きらきら光るやつだ。太陽が当たるとコクピットに光の模様を映し出してくれるかもしれない。カラスもびっくりして逃げ出すことを期待している。

 この後,さっぱり回らないので出港はしないのよ。

 下から見ると結構笑える。

『東日流』艇長がたい焼き持参で拙艇にやってくる。おそらくホームセンターに買い物に行っていたのだろう(そこの店頭には『たい焼き屋』さんがある)。じじい二人でたい焼きを頬張る。お茶を入れたいところだがあいにくない。そうだ,切らしていた三角錐ペーパーフィルターを昨日買ったばかりだ。コーヒーでお茶を濁す…ごちそうさまでした。
 朝はそれなりの格好をしていたが,気温が21℃を越えている。春は日較差が大きいね。

Wednesday, March 29, 2023

出だしはよかったんだよね ケンチョピア〜佐野漁港

 出航時間に合わせて『uscita』艇長も起きてくれていました。ありがとうございます。

 見送りを受けました。あまりにいい天気なので連泊するそうです。

 セールを揚げる時は後(川上)から風が吹いていたのに,走り出すと前からに変わった。今日の風は期待できないか…

 航路ブイを通過してから波頭に白いものが見えるようになってきた。おっ,いけてるやん。
 スロットルをニュートラルに戻す。おそるおそる艇速を確認するが5kt後半とは嬉しい。クーリングダウンさせてからエンジンオフ。オーパイを解除してServopaddleを下ろす。

 静かな朝には帆走が似合う。ひょっとしてこのまま1本で加太瀬戸沖合までいけるんじゃないかと,いつもの能天気。むむ,中サイズのAirvaneではちょっと辛いか。大きい方に変えよう。
 やはり現実は厳しかった。沼島手前で波から白い部分が消え去り,斜め後ろを指していた風見は前に向いて,そのうちふらふらしだした。修正ばかりに嫌気をさして再度オーパイをセットするが全く走らなくなってきた。
 沼島が後方に見えるようになってきた。海面には白波が前方から押し寄せてくる。全くの真上りじゃないか!
 4ktしか出ない,時折3kt大に落ちるとはなにごとか。船底はきれいなはずなのに。

 オーパイをセットする時にソケットがなくなっていた。予備をバウロッカーから取り出して使ったが,ここに転がっていた。きちんと接着しておこう。あまりに暇なので余計なことばかりしている。ワッチは欠かさないけれどね。

 艇速が伸びないまま加太瀬戸に入った。

 後ろからの本船は拙艇を左から抜いて前方の本船をかわすようだ。右に転舵して避ける。狭い海域でタックなんぞはやっていられないしシバーも激しいからメインをおろした。

 今は真上り,加太瀬戸抜けたら変針するからクローズホールドでいけるはず…いやいや陸地に沿って風は流れるからやっぱり真上りでございますね,当たり前やんか。
 青空に緑の山,山桜が美しい。機走とは冴えないけれど景色だけは抜群だった。

 地形のお勉強によろしいね。

 淡いピンク色が点在している。

 べたべたの海。

 少しだけさざ波があったのは関空島と田尻の間だけだった。

 何事もなく到着。セーリングで締めくくれなかったのが残念だった。

ケンチョピア発 05:55
佐野漁港着   15:05(45.86NM)

Tuesday, March 28, 2023

JRでぐるっと周って金刀比羅宮へ(こんぴらさん)

 朝のお勤めはすぐ近くにあるコンビニに決まっておるはずだったのだが…

 何!?使えない。
 昼間は県庁のトイレに入ればいいのだから問題なし。閉庁後の夜と早朝に使えるからこそよかったのに。便意を堪えたまま駅まで歩くわけか…
 
 琴平駅へはJRを利用する。往復6時間半とは結構な移動時間だね。
 IC化されていないので改札には駅員がいる。お姉さんがいたので,「どれが早く着くのですか?」と尋ねるが的を得ない。昔の駅員さんなら即答レベルなのに。細かく聞き出すとやおらスマホで検索しだした。おいおい,それなら僕だってできるよ。

 予定していたのは阿波池田経由の列車だったが,05:51発の高松行きに乗った。これだとぐるっと回って帰ってこられるからね。
 
 高松駅で琴平行きに乗り換え。春休みなので通学生がいない。琴電は上下動が激しいがJRは静かだった。
 
 琴平駅08:56,帰りは11:57発,3時間あるのでゆっくり歩いてもお釣りが来る。
 参道は混雑はしていないが,外国人旅行者の姿もかなり見受けられた。

 絶好のタイミングで金刀比羅宮へ来ることができた。桜がきれいだね。

 奥社まで行ってお札を返し,新しいのを買い求めた。僚艇の航海・海上安全もお願いしておく。
 
 参道の食堂はパスする予定だったが,新規開店の店があったのでこれは外せない。昼酒もせずに真面目なことだ(店で酒を扱っていなかっただけだが)。
『八千代』で日帰り入浴後も,そして,これから約3時間半もの移動にもかかわらず駅売店でビールも買わないと言う呑み鉄の風上にも置けない愚行だが,そのせいで思いもかけない素晴らしい景色を眺めることができる列車の旅となったわけだ…ということにしておく。
 阿波池田行きに乗る。

 迂闊にも寝てしまった。車内が騒がしい。坪尻駅らしいが。乗務員が後ろにやってきた。お客さんも線路を注視している。事故,動物でも飛び出したのか?いや,違った。なんとスイッチバック!ワンマンカーなので運転手さんが同じ車両内を移動したのだ。

 撮り鉄もたくさん乗車されている。
 沿線の風景も素晴らしい。とりわけ緑の中の山桜が美しかった。

 佃駅で20数分待ち,阿波池田発徳島行きに乗る。実は先程の琴平発阿波池田行き列車を終点の阿波池田まで乗って,そこから徳島行きに乗り換えてもよかったのだろうと思うのだがが,そうするとその分だけ無賃乗車になるのかな。

 穴吹駅で20分ばかり停車。

 停車の合間に駅前に出たが,懐かしい屋号を見つけたので立ち寄る。
ぶどう饅頭】を買ったのは言うまでもないが,中にこの店創業者の髭のおっちゃんが印刷された「幸運券」が今もあるらしい。壱奥円とは泣かせるね。昔はいくらだったかは忘れた。

 朝,TYC(徳島ヨットクラブ)の神原さんから連絡が入っている。もう1艇入ってくるからとのことで横抱きを了解しておいた。夕方には戻ると言っておいたので駅前でチンタラ飲んでいるわけにもいかない。
 ポンツーンに戻るがまだ件のヨットは着いていない。出航前にやり忘れていた水温計を取り付けよう。

 センサーが細いのでアルミ箔で覆ってからスペーサーで挟んでボルトで締めた。

 はい,表示されました。コクピットから視認しやすいように取り付けてあるのでキャビンからは上下逆さまに見える。さて,今回のこの水槽用温度計の寿命は…電池切れで見えなくなると言うよりも液晶そのものがいかれてしまったことが多かった(過去3回ほど)。

 今日はもう来ないのかもしれないと勝手な理由を付けて街に出る。

 居心地のよさそうな食堂で,果たしてその通りだった。

 高校野球を見ながら小鉢をあてにやる。ごちそうさまでした。

 ポンツーンに戻るとヨットが来ていた。本日は小鳴門経由の淡輪『uscita』。艇長と拙艇コクピットでよもやま話をしながら缶ビールを空ける。聞けば出航後瀬戸内海をうろうろと16日間らしい。人との出会いの楽しさをお聞きしました。お帰りもお気をつけて。

⛵ケンチョピア

Monday, March 27, 2023

風の吹くまま 佐野漁港〜ケンチョピア

 数日は好天だろうと舫を解いた。06:40には港に着いたが,既に『PENYY LANE』は出航している。今日は方杭漁港までらしい,ご安航を。
 明石(海峡)の潮はいい,加太瀬戸(友ヶ島水道)は残念ながら逆潮だが,最大でも0.8ktだからさほど影響はないだろう。いい風で帆走主体で行ける泊地に向かおう。

 あれれ,なんだこの弱い風は。
 関空島を越えてからようやくちらほらと白波が見えてきた。
 洲本に行けば気持ちよく帆走できそうだが,せっかくの好天,近過ぎる。そのまま加太瀬戸に突っ込んで行く。

 ふと左舷側を見ると山桜のようだ。もう少し近付きたいが先を急ぐので記憶にだけ留めておく。
 紅葉を求めてのクルーズは昨年やったが,思いもかけない花見クルーズにあわててストレージを探るがあいにく酒はこれっぽっちも残っていない…
 地ノ島・沖ノ島を吹き抜けてくる風の恩恵を受けなくなったのか風見が回り出した。不安定なジブは一旦収納する。ボケッとしていたら突然右舷を流れていくホンダワラが視界に入った。しかも次々にやってくるではないか。ペラを回すとろくなことはない,座っていちゃだめだと立ちワッチを続ける。
 さっきまで追手だったのに急にクローズホールド。オーパイを解除しウインドベーンのPendulum Sheet Linesをセットする。

 こうでなくっちゃいけない。
 港口までストレスなしの1本。楽しめました。

 今日はTYCのポンツーンに着けた。お世話になります。

 到着メンテの後は風呂と酒に決まっておる。

 その前に眉山の山桜を愛でる余裕ぐらいはあった。

 ようやく甘露水。

 県庁の枝垂桜を眺めておやすみなさい。

佐野漁港発     07:15
ケンチョピア着   15:15(45.51NM)

Saturday, March 25, 2023

雨上がりのセーリング

『PENYY LANE』はリーフロープのセットができていないと言うのでお手伝いをする。ブームに通っていないのならちょっと厄介かと思ったが,クリングルにロープが通していなかっただけなので難なく解消,来週早々に出かけられるそうだ。ご安航を。
『BonanzaⅡ』艇長にコーヒーを淹れていただく。飲んでから出港だね,ごちそうさまでした。
 港を出てすぐは失敗したかなと思うほどの弱い風,例の如く風見は安定しない。いや絶対に北東風が吹くはずだと信じてスターボードタックで進む。

 そのうちいい風が吹いている海域に達した。あわててsheet to tillerをセットした。

 時折ヒール角が30°近くなるのでジブを少し巻いた。ほぼ同じ時間帯に佐野からは4艇,各艇お揃いのようにヒールしている姿が見える。港口でもたついていたからか僕の後から出たはずの『WIND』が先行している。
 
 背後にはうっすらと雨雲のようなものが広がってきているが,進行方向には青空が広がってきた。

 さっきより風は落ちた(風力4)がいい感じで走っている。船底をきれいにしたおかげで,抵抗が少なく滑らかな感じが伝わってくる…と言ってみたい。
 北端の黄色C灯標を越えて進む。南下したいが上がってくる本船をやりすごしてからじゃないと針路が交差しそうだった。
 ようやくジャイブをして関空島北西面に走り込もうとするが,へなへなとジブがふらつき出した。何だか風が弱くなってしまったようだ。

 まだしも快適に進める方向は佐野漁港じゃないか。いつものソーセージのような僕のデイセーリング。

 風がだんだん落ちてきた(風力3)ので帰港する。
 右舷梵天が流れているので入り込もうとすると左舷側でメンテナンス中の『BLUE OCEAN』に擦れてしまう。『BLUE OCEAN』艇長にお願いしてちょっと空けてもらった。お世話おかけしました,ありがとうございます。前舫を取ったが,ロープがラダーを跨いでしまっている。ボートフックで押し込み右舷に戻した。バースはきゅうきゅうの方がいいね。
 しばらくしてから関空島を一周してきた(右舷側の)『BonanzaⅡ』が帰ってきた。楽しいセーリングになりましたね。
 
 コンパニオンウェイ上段にある引き出しを抜くとシミがあった。昨日も確認したがその時より広がっている。
 何だか気になるが,しばらく開けっ放しにしておくとシミが小さくなってきた。奥に見えているホースからか?しばらく観察しないと(水の)侵入経路は分からない。『Bonanza』艇長は,今晩からずっと雨なので泊まれば(泊まって観察すれば)なんて勝手なことを言っている…

 そうそう,出港の際に『PENYY LANE』艇長が撮ってくれました。ありがとうございます。

 明日は雨,家でデスクワークでもしよう。

Friday, March 24, 2023

奄美までお気を付けて

 昨夜,自宅近辺の雨はすごかった。雨雲レーダーを見ると黄色から橙の色に覆われている。さて,泉州はどうだったのだろか。

 同時刻に少しは降ったらしいが,心配された雨漏りはなかった。応急処置はうまくいったようだ。

 先週,奄美から来られた両氏はこの1週間ずっとメンテナンスをされていた。水曜日に関空島を1周されて不安な箇所を見つけ,昨日,寺本鉄工所で上架しラダーの点検・整備と最後まで真面目に作業されている姿が印象的でした。
 晴れて(天気はイマイチだが)本日出航となった。奄美大島までの回航を存分に楽しんでくださいね。

 本日は沼島まで,お気を付けて。是非,奄美で再会したいものだ。

 エンジンに取り付けている水温計(水槽用のものだが)がとうとう表示もしなくなってしまった。
 電池の寿命ではなくこの製品そのものの問題かな。これで交換は3度目だ。

 この部分に取り付けている。
 錆を発見したので,このあとブラシで磨いてラストコンバーターを塗っておいた。

 ボルトに挟み込むプレートは『BlueLagoon』艇長から頂いたもの。他にも氏が工夫された使いやすいグッズをいろいろと頂戴している。ありがとうございます。

Wednesday, March 22, 2023

日中は暑かったですね

 朝起きてすぐにやることはパソコンのスリープを解除して,YouTubeでウェザーニュースのライブを見ることで,こいつは延々流しているから別に画面を注視しなくても音声だけでも情報が伝わるのがありがたい。相変わらずお天気姉さんには馴染めないが…
 大阪は夏日になるなんてことを聞いたものだから,今日の水仕事に俄然やる気が増してきた。

 漁港の水揚げ場に移動して,汚れたデッキをブラシでこする。後部ガンネルには泥のようなものがべったり溜まっているし,ドジャーのせいだろうか(風が回り込む?)コクピット前部には埃が狭い所にまで入り込んでいる。すっかりきれいにした後は,注水していなかった清水タンクもいっぱいにしておいた。しばらく来ない間に水道ホースが新調されていたので清潔感も増したのが何よりだ。

 バースに戻り,(上架の)クレーン作業の邪魔になるからと取り外しておいたワイヤーアンテナを再設置する。漁船の出入りのない水曜日(と日曜日)はマストに登っていても揺れないのがいい。

 着ぶくれる天気ではありません。シャツ1枚になったので,シットハーネスの折り返しの部分に余裕が出てきた。太っているから余りがないのではありませんよ,だってこのハーネスのサイズはSですからね。

 下からロープを引っこ抜いたのだが,シリコンで覆った輪っかには摩擦による損傷なしで安心した。元のようにここにワイヤーアンテナのガイドロープを行って来いで通す。
 下りたらATUで各バンドのチューニング点検をした。今日のオケラは厳しかった。

 奄美へ回航するBW33がテスト帆走に出ていった。このところ整備続きでしたが準備もいよいよ大詰めですね。

Tuesday, March 21, 2023

突然異音が…

 佐野で『BonanzaⅡ』艇長にピックアップしてもらって岸和田に向かう。お世話になりました。
 漁船と漁船の間をすり抜ける際どいシーンもあったが無事に着水した。

 下架する際にはベルトをかける場所が分かるが,上架の際に迷うことがある。ガンネルにきちんと印を付けておこう。

 着水したらシャフトシールのエア抜きを真っ先にする。エンジン始動後は冷却排水の様子を観察した。
 離岸時は『BonanzaⅡ』艇長がいたので楽させてもらった。ありがとうございます。1時間後に佐野で会いましょう。
 岸和田沖を航行中,シャフト付近から振動と大きな異音が出る。なにか硬い物が絡まってそれが後ろに流れていったような感じがする。すぐにニュートラルにして様子をみるが,その後おそるおそるスロットルを開けても振動もなし,スピードにも変化なし…気になることが一つあった。ジンク取り付けの際にシャフトに食い込ませるネジをきちんと回していなかったことだ(取り付けたジンク2個のうち1個の方だけ)。空回り?それでもピースを組み合わせるボルトはキーがしなるほどきつく締めたはずだし…
 そうこうしているうちに二色沖を越えて佐野沖まで来てしまった。気にしていても仕方がない。隣の関空マリーナに緊急上架をお願いした。お世話になりました。

 シャフト,プロペラ,船体に異常なし。もちろんジンクもしっかり固定されている…案の定緩かったネジの増締めだけはしておいた。しかし,あの音はいったい何だったんだろう,相当激しかったのだが。

『BonanzaⅡ』艇長と漁協青空市場内の蕎麦屋に出向く。
【鴨せいろ】を食っている頃にはすっかりさっきのトラブルのことなんか忘れてしまっていたよ。

Monday, March 20, 2023

きれいになりました

 晴れの塗装日和。
 ずっと青色を塗ってきたが,今回は赤色塗料にした(34ケッチ以来か)。

 昼飯はビールに決まっておる。

 今回は長持ちしてよね。

 気分はトリコロール。

 拙艇はプロペラがなかなか渇かないので下架は明日,本日下架の『風々』に乗せて帰ってもらう。ありがとうございました。
 近いし風も弱いのでセールを揚げなかったが,ゆうゆう6kt後半〜7kt前半が出ている。快速艇だなあと5年前の回航時の記憶がよみがえってきた。あんなに楽な航海も珍しいだろうね。