今日の航程は32NM,艇速が出なくても14時には着くだろう。予報ではその頃から風が上がり雨も降ると言っている。
風は弱い,潮さえ味方にすれば午前中にはね。
案ずることなく午前中に投錨,着岸した。
到着ビールモードに入るわけにはいかなかった。なんでもこの岸壁に税関の船,巡視艇(保安庁)が着岸,イベントが催されるらしい。その程度の大きさの船なら充分に停まれるスペースはある。ところがこの岸壁全体で催し物をするので空けて欲しいとのことだ。
離岸,抜錨,投錨,着岸…しかし移動した場所からは防波堤の切れ目が見え,波の打ち込みは避けられない。
ひと仕事ある。ペラに何か絡んでいるのだ。久しぶりに潜る。海水温は27℃以上あり生温かい。海藻自体はすぐに除去できた。それにくっついている物が厄介なテグスだった。ぐるぐる巻きで食い込んでいるのでパン切り包丁では取れない。シーナイフの先端でこじるように少しずつ剥ぎ取っていく。駆けつけてくれた(定置網社長の)Hさん(以下,大敷さんと呼ぶ)から,「歳の割に息が続きますね〜」なんてお褒めの言葉をいただいた。やれやれ,これでようやく飲めるのさ。
大敷さん4ヶ月ぶりに帰ってきましたよ,またよろしくお願いします。
例の催しが終わったのか,保安庁職員がやってきた。件の巡視艇は入港の際に減速が「控えめ」で引き波が凄かった。2度目の入港時も同じようなスピードで入ってきたので,無線で「港内デッドスロー,引き波立てないように。」と勧告,ようやく速度を落とした…そのお返しに臨検に来たのか…だろうな。
立ち去る前に女性保安官が「それ,ダイヤメ(焼酎)でしょう,来た時から目について,帰る前にひとこと言いたかったの…」どうやらダイヤメのファンらしい。それを仕事とは別に言うことが潤滑剤だ,可愛いね。
税関の船,巡視艇ともに去ったので,また港内で移動,最初の係留場所に戻った…やれやれ、これで今晩からの悪天も少しは楽に過ごせるかな…
七類港発 05:50
十六島漁港着 11:40(31NM)
伯母があっちに行ったので、慌てて帰郷。そうじゃ無ければそこから真上に北上して臨検出来ただけに残念です
ReplyDeleteこの先もご安航で!
それは大変でしたね,無事に帰れて何よりです。
Delete瀬戸内での臨検お待ちしております。