Friday, April 30, 2021

相模原にいる 事の顛末

 なんだか上空が騒がしい,MNに哨戒機が頭上を行ったり来たりしてサーチライトが眩しい,海保だろうか。
 通過するはずのタンカーの明かりがぐんぐん近づいてくる。近くを航行中で,ボートで救助を考えているらしく来てくれるようだがこの風と波では無理だろう。拙艇を守るために先ほどからずっと風上にいてくれていたようで,ありがたいことです。
 ようやく巡視船が来た(四管区の『すずか』)。以降,頻繁に連絡が入ってくるが,こちらのハンディ機の電池の保ち具合を心配されているようで,定期通信(毎時)に切り替える。救援方法を模索しているとのことだが,この海況ではボートによるピックアップはないだろう。
 VHFからは近くを航行中なのだろうか自衛艦『きりしま』から巡視船へ「手伝えることはないか(意味的には)」とのやり取りが聞こえてくる。以後2艇に見守られる。ありがたいことです。
 随分経ってから,ヘリによる救助が決定したと連絡がある。ピックアップ予定時刻は8時半。ロープ100mにフェンダー2個を付けて右舷スターンから流す。これを目印に特殊救難隊隊員が降下してくるとのことだ。
 ストレッチャーに載せられた『BonanzaⅡ』さんがピックアップされる。まずは一安心で,ヨットは何処かの港に着ければいいのかと思っていたが,僕もピックアップされた。山で救助されたことはないが,パーティーとして(総員が)ヘリにピックアップされることが多いらしいので(僕のピックアップも)同様かなと思う…
 艇を離れる時に「沈」をさせるのかと思っていたが何も指示はない。電源をオフする了解だけを取り,スイッチを切った。ここまでずっとAISが動き続けていたことがよかった。

 八丈島で給油のために一旦着陸。
 機長さんから,
「このヘリに乗る機会は滅多にないことです。後のフライトをお楽しみください。」
とリラックスさせるための言葉をかけていただいた。ありがとうございます。
 相模原の北里大学病院の屋上ヘリポートに着陸。大勢が見守っているのは,コロナで離島からの緊急搬送だと思われたらしいからだ。そうじゃないのが分かると皆さん所在なさそうに退散された。お騒がせしまして申し訳ありません。
『BonanzaⅡ』さんはICUに,僕も診察で異常なしだが,ドクターの
「あなたは何故ここに来たの?」
の返答に困る。
 ここまでよく保ち続けたiPhoneの電池がついに昼過ぎに空になった。看護師さんが充電アダプタとケーブルを貸してくれた。ほどなく電池マークは100%にはなったが,全てのボタンが使用不可,画面スワイプも効かない。着信通知だけがむなしく画面上に現れる。水洗いして,乾燥・放置がよかったのかもしれない。
 病院前のホテルを教えていただき泊まる。
 コンビニにはあいにく単三電池の充電セットしかなかったがケーブルが必要なので購入した。またホテルのフロントで充電セット一式を貸してもらった。予備に持ってきた防水ガラケーもさっぱり動かないが,邪魔にならないからと持ってきていた楽天ミニで電話連絡ができた。通信手段の予備は必要だ。iPadはWi-Fi環境では通信できるのでこれでも連絡を取ることができる。

推測が多いので,「ようだ」表現多発です。

Thursday, April 29, 2021

横転! 事の顛末

 月のきれいな夜だったが,明るくなっても空の色は鈍い。
 風が強くなってきたので,ジブを少し巻く。メインはその後1ポイントリーフしたが,すぐに解除した。
 ワッチ交代して2時間後の6時,風が強くなってきたし雨も降ってきた。チョロジブにしてメインセール2ポイントリーフ。次は3ポイントリーフ(通常の4ポイント)だが,この風の様子だとせこせことメインセールのリーフチェンジを繰り返すよりは,(メインを下ろして)ジブだけで風下に行く方がよさそうだ。
 15時頃,風力は6,小康状態に入ったと思ったが再び雨風が強くなってきた。波の様子を見ながら,時折ウインドベーンのPendulum Sheet Linesを外して手持ちで操作する。風速は40ktオーバー,ブローを含めて60ktか。
 チョロジブで風下航,一昨年の海況よりは遥かにましだと思えば気も軽く,夕方18時前には在阪のヨット仲間とのアマチュア無線交信もほとんど電話状態の会話を楽しむほどの余裕があった。暗くなってからの晩飯は美味くないと18時過ぎににたんまり食っておいた。不規則な動きもなくヨットは安定して走っているのが何よりだ。
 19時過ぎ,突然目に入ったのはマストが海中に没するシーンだった。コンパニオンウエイ入り口に座っていたので3方身体は保持されている。すぐに復元してホッとしていたが,キャビンにいた『BonanzaⅡ』さんが,左舷バースにうずくまっている。頭に怪我をしており,かなりの出血があった*1。さいわい血は止まったが左上半身が動かないようで,本人は骨折だという。すぐに彼のPLBで救援依頼をする。そのままでは落水した本人からの緊急信号と受け取られるかも知れないので,艇としてもinReach MiniからSOSを発信しておく。
 床下まで浸水していたが,おそらく船体には異常なくハッチからの流入だろう。
 inReach Minで細かい状況を説明するためにiPhoneを使いたいが,見当たらない。散らかった床のほとんど水没状態の中からようやく取り出して,inReach Miniブルーツース経由で大阪とは連絡を取ることができた。
 先程までの大荒れが嘘のようにヨットは安定している。ウインドベーンのSERVO-PADDLEはもぎ取られていて,ロープでつながったまま曳航ボートのように船尾でゆらゆらしている。不安定な姿勢で引き上げてスターンバルピットに固定した。舵のダメージはなさそうで手持ちで針路を確保する。海況は変わらないのにヨットは先程の挙動が嘘であったかのように安定して走っている。
 何時間ぐらい経ったろうか,AISが反応したのでVHFで連絡を取るが,相手はタンカーでこちらに近づいてきている。拙艇のどちら側を通過するのか聞いておく。

*1 床板を開けると真っ赤か。後で確認するとホールトマト缶がぶちまけられていただけだった。あ〜,よかったよとこの時は思っていた…

Wednesday, April 28, 2021

今日も穏やかな海況だったよ 事の顛末

  二晩連続のムーンライトセーリング 。

 今日もいい朝を迎えた。

 ワッチして,食って,寝ての繰り返しが始まった。

 風向きが変わった。やや上り。

 このまま普通の夜を過ごす。

Tuesday, April 27, 2021

本船航路を抜けました 事の顛末

 月の光が海面をずっときらきらさせていた。
 オーバーナイトの夜は満月が嬉しいですね。

 月が沈まないうちに大きな太陽が上がってきた。

 さっきはイルカの群れに2度出あう。後の方は色が黒っぽくて少し大きかった。
 今度は鯨の群れ。それも2回。泳いでいるのと次に見たのは悠然と寝ているやつ。

 艇速1kt以下…たまらず少しエンジンをかける。
 22時ぐらいからようやく風が吹いてきた(風力4〜5)。

Monday, April 26, 2021

ようやく出ました オーバーナイト 事の顛末

 僕より一足先に着いた『BonanzaⅡ』さんが,デッキのフクちゃん(鳥除け番)をキャビン内にしまっておいたくれた。
 点検を済ませてエンジンオン,水揚げ場に行く。清水タンクに200L,10Lポリタン2個を満タンにする。清水タンクは生活用水で,ポリタンは食用,他にペットボトルは大量に積んであるので十分な量は確保できている。
 予定通り9時発。
 風が弱いなあ。加太瀬戸の転流もあるしのんびりはしていられないので機帆走で稼ぐ。何気なしにブームをチェックすると取り付け部のリベットが少々緩いようだ。加太港に入って,リベット4個をはつって打ち直した(12時〜12時半)。作業をしていると,プレジャーボートが横抱きさせてと頼んできた。どうぞどうぞ困ったときはお互い様です。どうやらゲストが船酔いでヘロヘロ状態のようらしい,お気の毒に。でも陸に上がればすぐ治るでしょうね。
 加太瀬戸を越えてしばらくしてからエンジンを切った。気分がいい。

 ずっと追手で走っている。ジブがバタバタとはためくので,メインセールだけにすると安定した。

 いい夕陽だ。
 明日も晴れるだろう。

 20時頃,本船からVHFコールがかかる。追い越しにかかるからと,こちらの針路を聞いてきた。このまま維持すると返答する。ふらふらのヨットはやっぱり気になるんでしょうね。AISと国際VHF無線機は必要な装備です。
 まだ孀婦岩を見ていない。ひとまずそこを目指す。そこから南鳥島。その後,沖の鳥島へ行く予定だ(もちろん上陸はなしですね)。小笠原父島・母島にはちょっとだけ寄るかもしれない。できるだけ洋上に長くいたい。

Saturday, April 24, 2021

オイル交換はまめに

 およそ100時間でオイルとフィルターを交換することにしているが,前回は11月だから期間が空き過ぎている。80時間と起動時間は少々短いが早めはやめの交換がいい。

『Wiz of Oz』艇長がまとめ買いして分けてくれるこのフィルターと廃油箱を使用する。廃油箱の中身が不織布じゃないので極めて吸い取りがよろしい。抜き終えたところに,その『Wiz of Oz』艇長がやってきた。
「モリブデンを入れる?」
と勧められたので好意に甘える。ありがとうございます。
 なかなか粘度が高い。先にそれを入れてからオイルを流す。
 検油棒で確認してからエンジンをしばらく回す。足りない分は紙コップで追加。
 
『COSMO』のエンジン(YS)はまだ動かない。『Wiz of Oz』艇長がバラすというのでこれは見ないわけにはいかない。

 抜いたバルブを再度付ける。コッタを入れる。
 コッタ!
 機械工学を学んでいた頃に聞いた言葉で,実に50年ぶりだ。
 手際よく分解・組み立てをされているのを見て,これは必要な技術だなあとあらためて思った。

 さて,自艇の整備も終わったし,そろそろコロナ禍とは無縁の海に出るとするか。

Monday, April 19, 2021

各種燃料補給

 快晴。
 昼には半袖で作業をしていた。
 昨日買った「燃料」をヨットに積み込む。彼の地に着くまでになくなってしまえばそれまでだが,残っていれば「現地」で高い燃料を買う必要性が少しは減る。たぶん大半は残るであろう…
 
「(重たい物を)出さなくていいですよ。」
とカゴに入れたままバーコードを読んくれたお姉さん。2段になっていたのが分からなかったらしい。店を出る前に気付いてよかった。レジに戻りワンケース分を支払う。優しいお姉さんを裏切っちゃいけませんね。

 キャビン内の整理。
 左右のバランスが悪い。清水タンクは水曜日に一杯にするつもりだが,それで解消してくれるかな。
 アンテナの送受信テスト。
 オケラをワッチする。昨日よりは電波状況がいい。JA間とはパスが悪かったようだがつながった。各局ありがとうございました。
 今週はもう出ないと給油車を呼んだ。4ヶ月経っているのに20L×2=40Lとはいかにもコロナ禍らしい消費量だった。クルージングに出たのはたったの4回だけで,ホームポート沖でセーリングばかりしていたからだ。
 燃料は本体タンク60L,ポリタンク20L×5=100L,合計160L。いつまでもつかな。
 拙艇で『東日流』さんとコーヒータイム。スイーツごちそうさまでした。
 岸壁入り口でよろしくやっているお二人に声をかける。こんなにいっぱいだとは思わなかったからとイカ天ぷらをいただく。あつあつでおいしかった。ごちそうさまでした。またお越しくださいね。

Sunday, April 18, 2021

釣竿アンテナにテンションをかける

  昨日は1日中雨だったでの港には行かずに,近所に新しくできた店2軒に顔を出しておく。(大阪)市内で飲むためには,バスと電車を乗り継いで行かなければならない。何かのついでじゃないと「よそいき」気分になってしまう。リタイヤするということはこういうことなんだなあとあらためて実感する次第。少しは地元の店を大事にしないといけないね。
 ロッドの振れが360°自由自在はまずかろうとテグスでバックテンションをかけておく。無線アドバイザーの指示は的確ですね。

 少し後傾させて立てているが,引くことによって安定した。

『Wiz of Oz』艇長から,Rust Converterを小分けしていただく。ありがとうございます。
 明日はサビ取りに専念しよう。
 リギンの調整をした際に,新しい割りピンがなかったのでそのまま使用した。中には短くて回転止めの役目を果たしていないものもあった。これは取り替えておいたほうがよさそうだ。

 おニューのピンを差し込み,大股開きにする。自己融着テープで覆っておしまい。
 定期的に調べておくほうがいいようだ。

『Wiz of Oz』艇長と『BonanzaⅡ』艇長は上架整備中のスカンピの進展具合を見にマリーナシティに行った。僕は和歌山中華そばの誘惑を断ち切って整備を進める。
 ずっと風力5を維持している。暗雲が垂れ込めてきた。通り雨があるかもしれない。

 ワイヤーアンテナを外したのですっきりした。ユマーリングしてバックステイに取り付けてあったワイヤークリップとブロックも撤去する。
 予備で揚げる必要が出た場合は,トッピングリフトを使用すれば問題なし。

 明日,人間用の燃料を積み込めば,ほぼ準備が整う。

Thursday, April 15, 2021

釣竿アンテナを再度設置しました

 いい風が吹いているから作業は後回し。
 すでに2艇出ているらしく,バースが空いている。出遅れたなあ。
 メインセールだけでゆるゆると港口を目指す。艇速は1kt台。シバーしだしてちょっと振ると黄ブイに吸い寄せられるように…あかんなあ,ここはいっつもうまいこといかへんわ。
 
 いつものように三角コース。
 帰りは追手のことが多い。風が弱くなってもセールだけで耐えらえるようになったのはサンデー毎日な生活をしているからだ。

 今日はロッドアンテナを設置するつもりだが,とどめとばかりに購入してきたインスタント麺がまだほったらかしだ。60袋近くあるのでロッカーがパンパンになってしまった。無理やり詰めると麺が割れる。学生時代のザックの中には大抵原型をとどめていないインスタントラーメンがあった。たまに幕営地で四角い形を保っているラーメンを見つけると感極まり大事に取っておこうとさえ思ってしまう。
 そんな粉々麺はもうこりごりで,無理やり押し込めなくてもいいサイズの収納庫に変更した。たいがいボケているから普段と違うところにしまってしまうと分からなくなりそうだが,さすがに量が多いのでそんなことはないだろう(と思う)。

 播州のイトメン各種。
 もうこれ以上は買わないでおこう。

 釣竿は先日取り付けたパイプに落とし込むことにした。下まで落ちないように穴を開け,ボルトを貫通させておく。うまくいった。

 ワイヤー長は9〜10mの間なら同調もうまくいくはずだ(去年そうだったので)。密にならないようにロッドに巻いていく。
 左の線はバックステイに取っていたアンテナ線で,これは撤去する。右はAIS送受信機のアンテナ。右下のボケはぼけの指…

 仮設してコネクタにつないだ。
 各バンドをチューニングするが,すべて一発で決まった!よかった。
 取り外して補強,ワイヤーがずれないようにインシュロックと自己融着テープで固定する。さらに,ロッドの脱落防止と回転防止を兼ねて,ロープでプルージックのように巻いておいた。

 後は走りながらテストすればいいかな。

 土曜日の雨予報が痛いが,日曜日には大方の準備を終えてしまおう。

Monday, April 12, 2021

航行区域変更のための検査を受けました

  検査官の来艇は10時45分,それまでに色々と整備をやっておこう。

 シングルの時は全く必要としない自己点火灯であるが,ダブルの時は念のために設置しておく。
 海上に投げる→全体がひっくり返る→電池が下に移動→スイッチが入る→白い部分(写真の下側)が点灯,という原始的な仕掛けになっている。ワンタッチで外れる受け具があるらしいが,それだとかっこいいんだろうなあ…いらんけど。S字環とパンクした自転車チューブがヨットに積んであった。説明書を読むと,垂れている紐に救命浮環をくっ付けて投げるらしい。波間に没したら頭なんかは見えない。旗竿も置いとく。
 でもね,ハーネスをつけてたら落ちへんのですわ。ハーネスが切れたらどうする…知らんし。飛び出した身体がガンネルを越えるような長いハーネスは意味がない。タイトがセオリー。

 もっと積んでおく方がいいと思ったので買い足した。

 4本パックに1本増量のお買い得セット(ずっとこればかりで申し訳ない)。
 インスタント麺も追加する。

 釣竿アンテナのセットにかかるが,ふと思うことありでまだ実装していない。
『LEIA』さんから,コーヒータイムの声がかかる。賑やかなのは数名レースクルーが乗り込んでいるからで,朗報をお待ちしております。ごちそうさまでした。

 一度港を出たのにまた戻ってきたのは,こいつを忘れてきたからだ。電源は余裕で2,3日は保つが置いておくのは失礼だ。
 頼りになるinReachMINI。

Sunday, April 11, 2021

オートチューナーの位置を変えました

  昨日今日と朝の冷え込みが気分をシャキッとさせる。そして連日の快晴。デッキ作業にはぴったりだなあ。
 Hさんがまたファイバースコープ でプロペラの様子を確認してくれた(経過観察)。ありがとうございます。

 糸の切れっ端がプロペラに着いている。シャフトのそれは少し消耗したか。

『BonanzaII』艇長が追加の食料を持ってきた。じわじわと増えていくのが旅の準備をしている実感が湧いてきてよろしいね。

 クッキーはすでに積み込んでいるが,煎餅もいるだろうってことでかなり大量に。
 小袋に入っているナッツが開封後の湿気を気にしなくてよい。
 おつまみ缶詰にラーメン追加。まだまだ足りない…

 ATUをソーラーパネル枠,レーダーアーチなどの金属に干渉しない位置に移動させる。
 取り付けた時はコクピットから工事をしていったので,ケーブルの余りはキャビン内に引き込んでいた。電源パネル横のスペースにあったそれを引き出して,壁に張った線をたどり,少しずつスターン側にずらしていく。インシュロックを何箇所も外さないといけないので結構時間がかかったが,『BonanzaII』艇長に手伝っていただいたのでずいぶん楽に作業が進んだ。
 何とかATUを移動させてもいいぐらいのケーブルの余裕が確認できたので作業を開始する。
 早朝セーリングから帰港した,『Wiz of Oz』艇長が見ちゃおられん(多分)とばかりに支援に入ってくれる。いつもいつもお世話になっております。

 バックステイにとったワイヤーアンテナはそのまま利用する。

 少しワイヤー長がだぶついていたので,塩ビ管を中間にかませて少し巻くとうまくおさまった(緑で囲んだところ)。

 チューニングテストをするが全てのバンドでOKとなる。何だか嬉しいね。
 今のアンテナは上部でバックステイに近づいているのが少々気になる。そこでもう1本垂直やや後方に傾けて釣竿アンテナを立てる予定だが,それは明日以降。

Saturday, April 10, 2021

たくさん出ていましたね

 Hさんと拙艇でコーヒーをやっていると,『BonanzaII』艇長がやってきた。持参してきたのは,高級ウヰスキーにおつまみ缶詰各種。一気に買うと偏りが出てくるのでぼちぼち買い足していくのが正しいね。
 いい風が吹いている。
 港内でメイン,ジブともに揚げるが,最後の港出口でやっぱり風が正面になり,これはいけないとタックするが黄ブイに近付き過ぎる。。なかなかうまくいかないものです。

 朝の気温は2℃だった。きりりと引き締まった大気が心地よい。抜けるような青空。少し巻いたジブはすぐに解除した。

 軽いヒールで関空島北端を目指す。

 前を行くのは『風来坊』。
 港方向を振り返るとどんどんヨットが出てきた。ヨット日和,久々に大阪湾は大賑わいですね。
 くるっと関空島を回ってこようかなと思っていたら,あれよあれよと言う間に風速計の数字が1kt台。風見が行ったり来たり回ったりで,どうりでベーンが効かないはずだ。

 Hさんからいただきました。ありがとうございます。
 横からの動画も見せてもらったが,すこしバウに荷物を置きすぎたようだ。再度調整し直す。

 チャートテーブル周辺の整備をする。
 アマチュア無線機のケーブルの余裕を調べる。1600mmぐらい(ケーブルが)余っていれば,コクピットのレーダーアーチ側面に取り付けているATUをその上部,ソーラーパネル下に移動できる。
たぐってみると1800mmぐらいの余裕があった。

 あらたに釣竿アンテナを設置する予定。
 ワイヤー長9.5mだといい感じに全てのバンドが同調したので,手持ちの8mケーブルに継ぎ足した。苦手なハンダ付作業…

 続きは明日。

Friday, April 09, 2021

山屋の習慣が抜けません

 昨日買い足したチープなインスタント食料を積み込む。
 冬山に行っていた(高専の)山岳部時代の品目とさっぱり変わっていないが,重くて背負う気がしない缶詰と魚肉ソーセージはヨット対応。

 ギョニソが5本パックで4本分の値段で売っていたので思わず買ってしまう。
 関西人なら(伊藤ハムの)ポールウインナーが正しい選択だが…高専の山岳部時代は,それに6Pチーズとさくさくのビスコがあれば大満足だった。2週間ぐらいは保っていたので問題なしだが,一度保存料無添加のちょっぴり高級なソーセージを持って行ってえらい目にあったことがある。アプローチを終えてテントを張りザックを開けた途端にそいつは匂いだした。フイルムに包まれたそれはぷくりと膨らんでいる。間違えて踏んづけたらパンッとピンク色の中身が飛び散り,異臭が辺りに漂った。明らかに腐敗していた。その点この魚肉ソーセージは安心だ。何たって昔は乾物屋でも売っていたのだから。
 社会人山岳会に入ってからはこんな物はほとんど持って行かなかった。もっぱら乾燥野菜と写真にもあるスープ類のみ。一方でレーションはバラエティ豊かにしていた。1日一握り分の容量でいかに中身を工夫するか。ちょっとした休憩時にビニル袋に入ったそれをつまむのが楽しみだった。
 
 ギャレイ横のストッカーは満載で,まだ余裕があるのがセティバースの背もたれ部のロッカー。そこにはα米とインスタント麺を格納する。

 重い缶詰類はバース下に入れておく。まだまだ収納スペースに余裕がある。
 取り出しにくいのが玉に瑕。

『LEIA』さんが回航予定のAH24の整備にやってきた。
 ちょっと出すと言うので便乗する。

 挙動が素直。セールに敏感に反応する。あっという間に6kt後半の艇速。
 シンプル,軽装備で太平洋に繰り出せたら楽しいでしょうね。

Thursday, April 08, 2021

落ちたらあかんのんですわ

 昨年の8月以来休止しているGarminのサービスを復活させた。
 パソコンで同期させて,iPhoneで運用する。パスワードを変更していたものだから少々時間がかかった。
 メルアドとFacebookとTwitterに送信して確認する。あれっ,Twitterにはメッセージが送られていない。これもパスワードを変更していたものだから連携が一旦解除されたようだ。さて,PWは何だったか…ようやく思い出して入力した。ギリギリまで契約再開せんとこ思たけど,ボケはやっぱりはよしといてよかったわ。泡食うとこやった。
 SMS,メルアド,FBにTwitterの全てで受信されていた。やれやれ。

 プリセットメッセージは何通打とうが料金の範囲内なのが助かる。3パターンだけだけどね。それで大事な連絡は事足りるだろう。

『LEIA』艇長が,AH24の整備をされているのでお邪魔した。
 コクピットが広い,キャビンのボリュームがすごい。何と言っても軽い。特筆すべきはサバニ船形の保針性のよさですね。
 コーヒーを飲んでいるところに『BlueLagoon』艇長来艇。特命を帯びる…その話はまた後日に。
 僕は以前渡しそびれていたステッカーをプレゼントする。遅くなりました,すみません。またクルージング にご一緒しましょう。
 自艇の準備も進めないといけない。
 ダブルハンド用に旗付きブイ,自己点火灯などの取り付け位置を確認・整備する。
 でもね,落ちたらあかんのですわ。山屋の話をもとにしてしか話せんのですけれどね。
 クライミングでビレイ点に着いたら先ずやることはセルフビレイを取ること,それからセカンドに「かいじょおぉぉ」と伝え,トップ(自分の)ビレイを解除してもらう。余ったロープをたぐり,いっぱいになったらビレイ器具をセットしてセカンドに「ええで〜」とコールする。セカンドはセルフビレイを解除して「いくでぇ〜」,トップは登ってくるセカンドを確保する。常にクライマーは支点とつながっている。
 大事なのはビレイ,船体と自分をつないでおくことじゃないのかなと思います。
 ぐずぐずしているものだから追加の食料をさっぱり購入していない。スーパーに立ち寄ってカゴいっぱい分だけ買う。もうちょい追加したほうがいいかな。

 山では夏山でも缶詰やレトルトなんて持って行ったことはないが,ヨットだとついつい。冬山では乾燥野菜をスープに入れたものがおかずで,α米にふりかけでもあればごちそうだったが,人間だんだん贅沢になってきたようだ。
 長期山行と同じように酢の物が新鮮で美味いと感じる。四川系もよろしいね。

Wednesday, April 07, 2021

まだまだやることがある

 重たいものは積み込んだが,やっぱり炭酸水が足りないので1L×12=12L追加した。泊地に着いたらまずビールだろうが,その他アルコール類もまだまだ積まない。
 α米を最初に食べたのはもう50年も前になるか,その頃からすると格段に味はよくなったが,やはり所詮α米で生米とは比べるべくもないが,味付けご飯にすると多少のごまかしがきく。バターやごま油で炒めるとパサパサ感も抜けてなかなかいい。

 チャーハンの素はおてがるだ。
 フリーズドライのスープはアマノフーズのが一番うまいが,ネットを見ると欲しい商品はあいにく次回入荷未定となっているではないか!スーパーでかつてしたように物色しないといけないなあ。
 ヨットに乗ったって長年やってきた山屋の食事内容からは逃れられないでいる。

 快晴。こんな日は水掃除が一番だ。

 ライフラフトの下にはごっそりと埃が溜まっている。その下は排水溝になっているので取り除いておかないと大変なことになる。

 バウは荷物がほぼ満載なのだが各部品箱がばらつかないようにシートで覆ってからベルトで押さえつける。

 固縛用のアイをさらに追加した。
 これで計5箇所あるので,ベルトを張り巡らせばほぼ固定されると思う。

 珍しい人がやってきた,おひさしぶり。
 僕の初代『よじ』を引き取ってくれた『ZERO』Jr.さん。その節はありがとうございました。最近はレース艇に乗られているらしい。海の世界,ヨットにのめり込んで何よりですね。またお越しください。

Tuesday, April 06, 2021

酔う前に酔え

 JCI大阪支部へ所用。
 JR環状線大正駅から徒歩20分ぐらい。検査費用の振り込み用紙はネットで落とせるが,あいにく銀行用のそれしか用意されていない。順番待ち銀行の窓口は遠慮したいのでこれはパス。郵便局振り込みの用紙は現地でしか手に入らないので先に支部へ行かないといけない。
 手続きを済ませ,一旦郵便局で振り込んでからまた支部へ戻る。戻ってから気が付いたのだが,なんと駐車場に貸し出し自転車が数台並んでいるではないか!無駄な時間が省けたのになあ。
 用紙のためだけに往復するのはバカらしい。次回以降のために振り込み用紙を何枚か頂戴しておく。トータル1時間強。
 大通りを歩いていると市バス(Osaka Metro)が走っている。なんと「なんば」行きだ。
 お勤めせずに直帰しようと思っていたが,これは昼飲みしないといけないという義務感のようなものが脳のみならず全身にふつふつと湧き出てきた。

 ずらりと並んだ一升瓶からの2杯目は,これ。こいつを飲み干さないと始まらない。
 酔った鯨になんぞ負けていられない…ちゃうちゃう,一緒に仲良く酔いましょうだ。ついでにおいたはしないでね,ラダー抜くのはもうこりごり。

Saturday, April 03, 2021

さっさとやりたいんやけどね

 1日メンテナンスの予定。

 漁協青空市場の駐車場で主の漁港猫が朝の見回りをしている。途中でくつろいでちゃいけないよ。写真を撮っていると,きまり悪そうに別のエリアに行った。

 8時半過ぎに『BonanzaII』艇長が来艇し,あらたに食料を持ち込んでくれた。
『風来坊』艇長を呼び込んで,しばし拙艇でコーヒータイム。

 パスタは前回調べた時の分も合わせるとまあこんなもんか。
 SAVA缶とスティック飲料,パン用のジャム類,鍋用調味料を追加した。
 あとは追々購入する。

 コクピットに置いてあったアンカーチェーン・ロープをキャビンの床に移動させた。外してあったカバーを取り付けないといけないが,ヒンジが壊れているので交換作業をする。

 あれっ,おかしいな,無敵のショックドライバーでもネジが緩まない。
 !!!
 岩壁頭のせいか,R=Rockの先入観が支配している。勝手にL=リリースのLだと…
 妄想はさらに広がり,ロックはLockで,リリースはRelease,英語は合うとるけれど,ちゃうちゃうさっきの方がまだマシや。Lは左回りや,Rは右回り。Lやないと緩まんでぇ。
 岸壁のバカでした。

 スターンパルピットに引っ掛けてあったアンカーをバウのアンカーロッカーに移動させる。

 チェーンとロープはキャビン内に移動させた。重量バランスはさらによくなったでしょうね。

 うまくはまりました(このスペースにアンカーチェーン+ロープがあった)。

 アマチュア無線のワイヤーアンテナを点検する。
 ワイヤーはロープをガイドにバックステイ上部に設置のブロックで行って来いにしてあるが,コクピット側の末端をビレイせずに引っ張ってしまったものだから,ボートフックでも届かないところでぶらぶらしている。ユマーリングで回収してくる。このワイヤーとロープの結束を新しくした(ワイヤーでなくロープにテンションがかかるようにしている)。やれやれと思ったら,そのブロックがおちょこになっている。もう一度登って正しい角度に振り直した。

 まだまだ続く…

Friday, April 02, 2021

重たいものから載せていく

 拙艇の清水タンクの構造は,ハルの内側一部が容器の内部となっていて,蓋(の表側)はセティバースの床を兼ねている。取り外しが可能なように独立しているといいんだけれどネエ。
 ’18年暮れに蓋を引っ剥がして内部を掃除し,あらたに蓋を工作して取り付けた 。しばらくは煮沸して飲用する分には問題がなかったが,だんだん,特に水量が減ってくると素材の臭いがしてくるようになってきた。
 まあ飲料としてはちょっとなぁですが,容量200Lは生活用水としてはたっぷりなので問題なし。

 飲料水を積み込んだ。2L×6=12L,それを6ケース。合計72L。
 他に,10L入りポリタンク2個で20L。しばらくは使えるだろう。
 スパークリングウォーターは1L入りが12本で,どう考えても足りないが,代わりに黄金色の炭酸飲料を後日積み込もう…早めに載せるとなくなってしまう。

 重たい物はこれぐらいで,テーブル下に全て収まった。
 キャビンの右舷左舷計4つのロッカーの整理をした。
 使用頻度の少ない物はバウに移動させたので,食料貯蔵スペースが何とか確保できた。

 いつもはペーパードリップだが,先日,百均で見つけたフレンチプレスを使う…500円もしたんだ(それでも驚くほど安い)。このボトルにぴったりのホルダーがあれば揺れている船内でもコーヒーを淹れることができる(はず)。

 海図を見ていると,さっさと出て行きたくなりますね。