Sunday, June 28, 2020

小笠原へ 西之島が噴火している

 朝からいい調子で走っている。
 6時半,7ノット以上出ていたのでジブを少し小さくした。父島には午前中に着けばいい。さらに巻いてもけっこうなスピードで走っているから,僕はごきげんだ。
 150°から嫌な雲が近付いてきた。上部は完全にもこもこだ。これは完璧にザザーッと来るだろうなあ,雷も嫌だなあ。いったん90°に振って様子を見てから,150°に変針すると上手くかわせた。
 少し風が落ちてきた。朝はしっかり食べたのに暇は食欲を呼ぶ。
 昼前,西ノ島の噴煙が見えだした。


 昨日の昼に聞いたのと同じ音がしている。やっぱりあれは噴火の音だったんだ。何度もドドーンと鳴っている。30マイルぐらい離れているから危険なことはないだろうが。
 黒いのは噴煙で,白いのは水蒸気なのかしら。

 もっと近づけば迫力ある映像が撮れたでしょうにね。
 僕はしないけれど…

 直接被害がないからいいけどね… その1
と本当にそう思う。

 直接被害がないからいいけどね…その2
と今だけ言っている。

 そやった!風はSWやったんや。噴煙の帯の下を通過することになってしまった。遠回りしてでも島の西側を通るべきだった…
 18時頃,コクピットにいるとサラサラと何かが落ちてきた…もしや。

 ハッチを閉めるとキャビン内は蒸し風呂のようだ。
 でも,少しでも開けていると,吹雪の夜,テントの僅かな隙間から入ってくる雪のようにそいつが侵入してくる。ざらっとしている,火山灰だろうか。
 おそらく明朝までこんな状況が続くんだろうなあ。

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