ホームポートの佐野漁港からお気楽セーリングで目指す泊地は20マイルぐらいの所がいい。それぐらいの距離だと暗くなってからの入港は嫌だなあなんて,つまりエンジンをかけて急がなくても行けるからだ。
すっかり1泊クルージングから遠ざかっていたが,2月からは割と真面目に遊んでいる。加太,明石と行ってきたが洲本は11月以来ご無沙汰している。行くならその洲本だが,このところずっと風向きが悪かった。だって,行きも帰りも機帆走なんてさえないんじゃない?Windyを見ていて,今回も行きの上りはいただけないがぎりぎりなんとかなりそうな気もするし,帰りはそれこそ気持ちよくセーリングできそうだと週半ばに『BonanzaII』艇長(今月末には上架整備も終わると聞いている)を誘っておいた。
昨日からの雨は上がったようだが,雲は相変わらず厚い。途中雨にやられるかもしれないが,今日の風向・風速ではすぐに(雨雲は)通過していくだろう。
防波堤の隙間から沖を見ると白波がいっぱい。予め1ポイントリーフしておいたのは正解だった。
関空橋を抜けるまではティラーは手持ちで,赤白灯標を越えてからベーンをセットする。後は5〜6ktのお気楽セーリング。
加太瀬戸〜由良瀬戸間を目指して,そこで1度目のタックをする予定。
なんだか艇速が伸びない,上れない。
少し風が落ちたようだ…とつぜんメインシートのブロックが弾ける???シャックルのネジが飛んでしまった。追手のワイルドジャイブ避けに両舷ともテークルで固定できるようにしているが,上りの際もシートが余るのを嫌ってそこそこテンションをかけているのがよかったのか,ブームは暴れない。それにしても風が弱まった時でよかった。シャックルを付け替える。その後ヒールが減ったのをいいことにメインセールをフルにした。
どんどん多奈川発電所が近づいてくる。船首は加太瀬戸に向けているが相当岸側に流されているようだ。
深日港沖で早目にタックし淡路島へ船首を向けるが,観音像(淡路市釜口にある世界平和大観音像)はおろか,岩屋・明石海峡大橋橋脚方向にしか上れない…しばらく進んだが,あっさりあきらめてアビームに甘んじる…エンジンかけて行きゃええんですけれどね。
ほとんど真上りの状況から解放され,一気に艇速が増す。
未練がましく洲本方面を眺めているが風向きが変わるわけではない。あの店でうまい日本酒に湯豆腐の想いが遠ざかっていった。
海面の様子がちょっと違ってきた。すぐにメインセールをリーフする。間一髪で,また吹き出した。
いいうねりだなあなんてぼけっとしていると,ひさしぶりにチョッピーな波を頭から被った。ドジャーに隠れていればよかったよ。でも,まだ海水温,冷たいね。
最後は真追手になり,しばらく行くがパタンパタンとジブがうるさいのでメインだけで快適に走った。
冷えた身体には銭湯がお決まりだが,気分は焼肉モード。明日は日曜日だ。『なごみ湯』で朝風呂が正しい。
この後,ヨットでシングルモルトを延々とやるが,その前に食った冷凍うどんがことのほか美味かった。
おやすみなさい。
佐野漁港発 09:30
(関空島一周)
佐野漁港着 16:00
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