潮流を考えるともう少し後の出港でもいいはずなのに,朝のお勤めが終わってしまうと二人ともやることがなくて,
「出ようか。」
なんてことになってしまうのはいつものことだ。
舫を解き,港内でゆるゆる作業していると,『Blue Lagoon』艇長から,
「ぶつかるで。」
とコールがかかる。ニュートラルにしたつもりだったのに,アスターンに入っていたらしい。ありがとうございます。
メインセールを揚げるが風は期待できない。沖合の網ブイを回避して左に転針した。
前方にブイの列が並んでいる。それも相当沖まで続いている。もう10年も使っている僕の古いGPSプロッターにはこの位置が記録されている。しかし,最新のNewPecにはそれがない。過信は禁物,やはり自分の体感に頼るのは大事なことだ。目で観て,耳で聴いて,肌で感じる,それが自然相手の遊び。
少し風が振れた。ジブを展開してスピードを稼ぐ。潮にも乗り出したようだ。女木島と男木島の海峡に入る前にセールをダウンする。連絡船が横行しているのでその方が安全だろう。
少々の岸壁飛び移りをすれば,舫は取れた。
着いたらいつものようにビールで一杯やる。食材が購入できるかとJAに電話するが出ない。後で店に行ってみよう。
アワーメーターを見ると前回のオイル交換から丁度100時間が経過していた。作業するには十分過ぎるほどの時間がある。真空ポンプで真っ黒のオイルを抜き,フィルターを交換する。『Wiz of Oz』艇長ご推薦の添加剤を加えた新鮮なオイルを注いだ。何度かオイル量を点検し,最後はエンジンをかけてオイルを回す。しばらくしたらもう一度検油棒を見る。これで作業終了。
JAを見に行くと閉まっている。新しくできた店なのかそこのお姉さんが愛想よく挨拶してくれたので(JAの)様子を聞くと,休日だから閉めているとのことだった。ついでにお姉さんの店が定食屋らしかったので,
「飲めるんですか?」
と尋ねると,立て看板の反対側を見えるようにしてくれた。そこにはビールの文字が書かれてある!
「何時までやっているの?」
店は15時までだが,それまでに食材がなくなると閉めてしまうらしい。ヨットに戻って財布を取ってこよう。
『Blue Lagoon』艇長に声をかけるが返事がない。どうやら寝ているらしい。ポツリときそうなので傘を持って店に出向いた。
中庭にオーニングがあってそこにテーブルがある。丁度生ビールを口に運んでいた時に女将さんが「部屋でも(飲んでも)いいですよ。」と言ってくれるが,外で飲むほうが気分がいい。もう一つ他のお客さんの生ビールジョッキがあって,すぐ隣で飲むのも無粋なので尋ねると,地元の人ですから気にしなくていいですよと言ってくれた。適当につまみを作ってくれて,なかなか美味しい。
雨が本降りになってきた。ヨットに戻ろう。お勘定を聞くと,台所の方を指差す。そこには先程挨拶をしたお姉さんがいて,レジをやっているようだ。別のお客さんがやってきた。もう一人若い女の子がグラスを用意している。しまった,もう少しいればよかったなあ。
ヨットで昼酒とする。アテを作り終えて一杯やっていると,『Blue Lagoon』艇長が顔を出した。こうなりゃ今から夜まで飲み続けるのが正しい選択だ。
三本松港発 06:45
男木港着 10:40
ラジオを聞いている,何かを食っている,写真撮影をしている,寝ている…好天時は何をしているんでしょうね。
停める場所に苦労はしない。ただ干潮時はちょっと苦労する。
長いホース付き漏斗で入れないといけない。上からささっと入れられるといいのになあ。
一杯やっていると降り出してきた。2杯飲まずにヨットに帰った。
オイル減りが緩やかになった、汚れの中の鉄粉が少ない、排気の黒煙白煙が減る、直ぐには体感出来ないかと思いますが、有る程度継続する事で結果が見えてくると思います。
ReplyDeleteいや確かにいいです。1本使ったのでまた買っておきます。
ReplyDeleteオイル交換で空になったので注文しました。本日届きました。夏にまた100時間経過すると思うので,その時に使います。
ReplyDeleteフィルター在庫有るんでいつでも言ってください
ReplyDeleteはい,よろしく。最初はロングホースの漏斗が使いにくく感じましたが,段々慣れてきました。
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