Tuesday, May 01, 2018

毎度まいどの真上り 洲本港

 静かな夜だった。西の方を見ると大きな月がまだ高い位置にある。東にある半島が邪魔をして太陽は見えないが,赤くなっているので夜明けは近いだろう。

 みんな起きてきたようだ。今日の行程を確認して舫を解いた。ニューペックのデータを『Blue Lagoon』さんからいただいたので活用しよう。ありがとうございます。
 真上りの法則は今日も生きていて,まあエグいヒールよりはマシかとエンジン音をミュージックに変えれば,お気楽クルージングの始まりだ。
 昨日の臨検海保の人の話では,バッチ船に要注意だった。果たして沿岸にそれらしき船影がある。沖出しするのがいい。

 蒲生田岬とシリカ碆間を通過した後,変針する。伊島方向を見ると霞がかかったようでさっぱり見えない。それからあたりが霧に包まれるのに大した時間はかからなかった。あわててレーダーの電源を入れる。少々じれったいウォームアップ時間を経て,ようやく頼りの友は起動した。
 本船の動向はAISアプリで確認する。付近にはいないし,橘港にある本船も問題無しのようだ。
 ふと左舷から遊漁船が猛スピードでやってきた。あら,(こっちを)見てないな。絶対にぶつかる。相手の挙動がわからないので回避行動も取れない。ホーンを鳴らすとようやく気がついたようで船首をギリギリに通過した。右舷側に行き過ぎても挨拶もなしだ。レーダー見とった?のというよりあの霧の中でそのスピードはないでしょう。視界は50m以下だったんだから。後続の2艇がようやく僕を見つけたらしい。僕のレーダーを頼りに3艇で離れないように走る。『Blue Lagoon』艇からは僕がよく見えないこともあるようだ。太陽の位置を関係,逆光なんだろう。僕からはうっすらと見える。
 1時間ばかり走るとようやく空の青が目立つようになってきた。やれやれ~。

 小松島湾口が近づいた。空は気持ちよく晴れている。漁船が多いなあと思っていると,みんな2艘立てだ。それも相当な数が海面を動き回っている。後ろに赤ブイを引っ張っているのでそれと認識できるが,沖から小松島港に入るには,漁船の動きを見つつ,並行したり,頃合いを見て船首を横切ったりしないといけない。後ろの2艇もあっちへ行ったりきたりして苦労しているのがよく分かる。

 小松島に着けた。明日以降の行程について考える。5/3に何艇かで集まる予定にしている。5/2は荒れそうだ。すぐに舫を解いた。
 洲本まではざっと30マイル,6時間も走ればいい。途中友ヶ島水道の潮に乗っておそらく7ノット以上の艇速は出るだろう。
 何度か時報を聞いた。速度は出ているのに,なかなか着かないなあ。

 友水からは追っ手の風と潮に乗ってサーフィング。ぐんぐん洲本が近づく。日の入りは18時44分,少し早めに航海灯を着けたが,景色が視認できる明るさのうちに洲本に着いた。

 風呂に入って,念願の焼肉を食って(美味かった),『うさぎ食堂』へ寄れば今日の遊びは完結だ。

日和佐港発 06:15
小松島港着 12:00
小松島港発 13:15
洲本港着  19:00

もうすぐ太陽が昇るかなと思ってデッキに出ると,まだまだ高い位置に満月があった。

太陽が顔を出した。あいにく海からではない。洋上にいれば,沈みゆく月,昇りくる太陽,壮大な光景が眺められただろうなあ。

はいはい,真上りの法則でございます。

ワッチしながらメインハリヤードにマーキングした。ロープマーカーがなかったのでポスカ使用…クライミングから遠ざかったなあ。

視界は50m以下。ようやく後続の艇が僕を見つけたようだ。ゆっくり進む。

小松島沖に来るとこんなにも青空が広がってきた。バッチ船が多くて,右へ左へ進路を変えた。

洲本へ向けて爆走中です。

なんとか視界の効くうちに洲本港に入ることができました。やれやれです。

風呂の後は,生中に決まっています。

昨日の恨みを晴らすべく,焼肉をしこたま食う。
最後はここで軽くやります。

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