台風の発生(もっとも現在は熱低だが)もあるがとにかく本州側に行かないと落ち着かない。避泊なら函館に戻ろうかななんて考えてしまう。あそこなら毎日退屈しないで過ごせる。。
出だしはよかった。白神岬までは反流に乗りご機嫌な走りだ。
いつまで経っても権現崎をかわせない。それどころか龍飛崎だってすぐそこに見えている。雨が時々降るぐらいで我慢を続ければ夕方には着くだろう…平均3kt以下やしね。
ワッチはおろそかにしていなかったのにガツ,スルッときた。アスターンをかけようとスロットルレバーを動かすとエンジンがストール。このままにしておけばオーバーヒートしてしまう。クラッチを入れ再スタート,そのまましばらく冷却水を通す。待っている間にとにかくペラを確認しよう。ジブを出していたなら迷わずヒーブツーでどんぶらこっこを避け,船艇で頭を打つことのないようにするが,そのまま潜る。あったあった,ありました!太い茎のような物がシャフトをぐるぐる巻にしている。いったんデッキに上り,エンジンカバーを開けてからスイッチを切った。少しは冷えたかな。
パン切りナイフを持って2度潜ると除去できた。やれやれ。異変を感じて『東日流』も『オリオン』もこちらに向かっているが速いはやい。後で聞くと8kt出ていたそうだ。道理で南下は厳しいわけだ。ご心配をおかけしました。ありがとうございます。
先を急ごう。艇速も上がってきた。さら風がシフトしジブを展開するとようやく5kt台が出るようになったがこれも長くは続かなかった。お決まりのように真上りになりメインがばたつく。しばらく走るが,土砂降りという表現では甘過ぎるほどの前方視界も取れないような雨が襲ってきた。大きな雨粒がセールに当たってさらに騒々しい。港口まで数NMもあるがセールダウンした。いや〜凄まじかったねとは岸壁での会話,あれほどの雨は経験したことがない。
水害で近くの風呂は休業中,同じ経営のホテルでは入浴可だが少し遠い,雨の中歩くのも億劫だ。とにかく飯を食いに行こう。
吉岡漁港発 05:00
鯵ヶ沢漁港着 17:10(47.22NM)
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