Sunday, August 31, 2025

岩船港へ 鼠ヶ関港〜岩船港

 涼しく過ごせた。
 雨雲レーダーにはこの先所々パラパラの表示が出ている。ヨットのスピードにもよるができるだけかわしたいものだ。

 風下艇から抜錨,陰鬱な雲がかかっている海域へ侵入していく。

 前方のガスが濃い。レーダーを使うのは,釧路港を出て津波の報を受けオーバーナイトで苫小牧へ向かったとき以来だ。

 雨調整ができていなかったので粒々表示が出ている。数回レンジを変えるとようやく消えて,僚艇だけが映るようになった…やれやれ。

 粟島方面の雲はこちらにかすっただけで影響なし。iPhoneが何度か警告を発していた村上の警戒も解除された。

 蒸し暑い空気が辺りを埋める。

 瀬波温泉が見えてきた。岩船港へはもうすぐだ。

 奥のよさそうな所に着岸。
 ここの漁師さんがやってきて舫を取ってくれる。一時係留だと思ったらしい。泊だと聞くと明朝は漁船が何隻か着けるかもしれないと教えてくれる。

 彼のアドバイスもあり表側の岸壁に移動した。今晩から明朝までの風向きならアンカーは打たなくてよさそう。ここにも先ほどの漁師さんが来られて,釣り客を移動させ,舫を取ってくれた。重ね重ねありがとうございます。
 
 到着ビールの後は,

 昨日買った弁当で昼飯。
 キャビンで飯を食えるぐらいだから,まだよかった。以後どんどん暑くなり最早炎熱地獄だ。

 16時に瀬波温泉に。より一層汗をかきながら向かう。

『磐舟』でお風呂,ロビーはエアコンが効いていて快適だよ。残念ながら蕎麦屋は8年前に閉業していて食えない。

 もちろんロング缶に決まっておりますね。

 勢いのついた僕たちは『四川飯店』へと急ぐ。

 ここでもビール。

 大好きなピータンがあった…ちょっと量が多過ぎるが。餃子2種。どれも美味い。

 涼しくなった街を汗をかかないようにのんびりと港に戻った。

鼠ヶ関港発 05:30
岩船港着  10:50(25NM)

Saturday, August 30, 2025

風が強い 在鼠ヶ関港

 ん?コンクリートの構造物が…

 村上(新潟県)からつながる自動車専用道かな…早く完成して欲しいなぁ。

 朝一番にコインランドリーへ。

 空いていて何より,コインランドリーの順番待ちはつらいものね。

 ほぼ1時間で洗濯・乾燥を終え,駅へ向かう。

 途中にこんな標石が。そう,ここは県境ですね。

『いなほ』が通過,新潟へ向かうカミさんを駅ホームから見送った。

 鶴岡2泊とは忙しかったですね。涼しくなってからお乗りください,瀬戸内かな〜

 ヨットに戻るまでに神社へのお詣り。

『厳島神社』とありました。

 これで温海温泉に向かいます。1区間200円,温海温泉までは2区間なので片道400円となります。

 帰りのバスまではかなり時間がある(到着後約5時間)。のんびりできますね。

 公衆浴場『正面湯』は11時から,温泉街を散策するもよし,足湯でビールをやるもよし。『たちばなや』の外来入浴は12時から。

 1番風呂でしたわ。

 清掃直後,きれいですね。

 湯上がりの一杯は蕎麦屋で。

 冷えたビールが喉から胃に流れ込んでいく,この感触がたまらない。

 あては【ニシンの棒煮】。つまみながら何蕎麦にするか悩んでおるのだ。

【そね】を1枚,これで3人前はあるから『オリオン』艇長と分けわけするのだよ。

 8等分されているので箸でつかみやすいね。

 当然,日本酒にシフトするわけであります。
 あっ,そうそう,『オリオン』艇長が天ぷら盛り合わせを頼んだら,ちゃんと天つゆと蕎麦つゆ用の器が別に出てくる(出汁ももちろん違う)。蕎麦つゆに(天ぷらの)油が浮いているのは美しくないからこれは当然のことなのに共用で出される店のなんと多いことよ。
『オリオン』艇長,ごちそうさまでした。

 乗り合いタクシーの発車まではまだ2時間半もある。JRの時刻表を見ると13:56あつみ温泉発の列車があるではないか。ここから歩いて40分,迷わず行動した。道は平坦で問題なし,晴れ間が出てきて汗が吹き出す。あつみ温泉駅待合室のエアコンがうれしかった。
 鼠ヶ関駅前に移動販売車がいたのでキャベツ入りミンチカツを買った。この手の車を見たことがある泊地は,ここ,越前港クリヤ,上関室津だけか。移動販売だから出合うことはまれだが,利用しない手はない。

 晩飯だよ〜

 おっと,ビールが残り少ない,買い足さないと。自転車で買い物だ。
 電化生活とは程遠い拙艇ではガスボンベも必需品,3本セット358円とはまあまぁ安いか。歯ブラシを買っておしまい…米の粉(こめのこ)豚があったのでついついカゴに…かくの如く,100均での買い物のように予定外の物を買ってしまう悪い癖は治りそうもないなあ。

⛵️鼠ヶ関港

Friday, August 29, 2025

ちょっと移動 在鼠ヶ関港

 いつものように4時起き,ハムとチーズ,キュウリのサンドイッチにトマトジュースの朝食。食ってからは出港の用意だ。しまった!航行中のオヤツを買い忘れていた…まぁ航程は短いしなぁ。
 アンカーモニターを上げ,ビニコンを収納し,前後舫だけを残すと準備はほぼ完了。
『オリオン』艇長がやってきて,本日の航程について打ち合わせをする。現在の状況は,陸風だと思うのだが南西が強い。抜錨の際も船が流されそうだ。このままの風なら岩船港までは上りっぽい。明日はどの港にいたって連泊だと決めているから,南西が吹くとあそこ(岩船港)は波が打ち込みそうだ…ってことでここで連泊決定。
 漁具回収に漁船が着く。船長さんが少し移動してくれないかと言いに来られた。いえいえ,こちらこそお邪魔しています。

 1艇分移動。漁船のロープが港口から突堤まで沈めたままで,それを回収しながら出るまではアンカーは打てない。2時間後ようやく落ち着いた。

 まだ10時だが朝食から6時間が経っている。昼飯を食ってもいい頃だろう。

 ミンチカツがあった。
 スーパーの惣菜コーナーで買ったのだが,自分で好きな個数だけ袋に入れる。その袋は片面(裏側か)が紙,片側は透明ビニールのタイプ。このタイプの売り方は時々見かけるが,ほとんどがパック入りの物だ。そいつは持ち帰って食材を取り出した後はゴミになる。袋タイプの物が圧倒的にゴミ処理しやすいね。

 岸壁から声がかかった。昨日,挨拶をかわした漁師さんだ。

 鯖2匹に鯵1匹,ありがとうございました。

『sannaviki』艇長に声をかけ,捌いてもらいました。

 拙艇コクピットでいただきました。ごちそうさまです。
 
 どうしたの…

 さっきさんざん端っ切れを食べたろう,それとももう1羽の意地悪な奴に邪魔されてあんまり食べられなかったのかい,でも,もうないよ。

 横からの風なのでキャビンに風が吹き込まない。ウインドスコープ付けようかな。
 ゴミ処理ついでに買い物に。ついつい余計な物を買ってしまう。
 その最たる物がこれ…

『MICHINOKU やまがた…』とあるのに製造元は静岡じゃないか。まぁどうでもいいけどね。

 昨日買った肉パックを食っちまおう。

 豚丼風…初めてアメリカ産を買ったがなんとも言えんねぇ,もう買わないだろうね。

 くれないが美しい。

 明日は終日雨だという。
 温海温泉にでも出かけよう。

⛵️鼠ヶ関港

Thursday, August 28, 2025

鼠ヶ関港へ 酒田第2PBS〜鼠ヶ関港

 涼しい朝を迎えた。湯野浜方面はダークグレイの雲に覆われている。雨雲レーダーでは45分後にポツリとくるとあるが,最近この手の情報は細か過ぎで逆に当たらないことが多いと感じる。

 出港と入港時は晴れていると気分がいいね。
 
 岸沿いに進んだ(反流の)おかげか0.5kt以上の流れで艇速に文句はない。

 粟島に雨雲…遭遇しないことを願う。

 アンカー打ちに少々手こずる…水深がかなりありロープは残り少ない。

 効かせて着岸。投錨は毎回の学習だなぁ。
 
 待ちに待ったって感じの到着ビールではない。500mL1本で充分だ。今日は涼しかったからね。

 チキンカツが美味いよ。
 誰だ,1本で終わると言ったのは…『オリオン』を訪ね,さらに2本やってりゃ世話ないね。

 ローカル列車が定刻通りにやってきた。

 特急『いなほ5号』を府屋駅で下車,乗り換えて鼠ヶ関駅に来たようです。誰かは聞くな…
 お疲れ様でした。

『sannaviki』艇長,『オリオン』艇長をまじえて,『朝日屋』で一杯やる。
 玄関前にニャンコ。

 振り向きもせずケツを見せて去っていかれました…ちょっと悲しい。

 2時間ばかりやり,カミさんは次のローカル列車で鶴岡へ。うまくミートできてよかったね,お気を付けて。

酒田第2PBS発 05:05
鼠ヶ関港着  10:50{28NM)

Wednesday, August 27, 2025

酒田に戻る 在酒田第2PBS

 夜中に尿意をもよおすこともなく4時半頃まで熟睡した。その後も布団の中で惰眠,6時過ぎにようやく布団から抜け出し朝風呂につかる。いやぁ,極楽です。

 朝湯したので朝湯呑み酒…

 朝食は7時半から,酒の持ち込みは遠慮しておいた。

 お汁はここいらでは定番の茄子の味噌汁だ。卵好きな僕にとっては温泉卵が付いているのがうれしいね。鮎の干物を頭からかぶりついたら茶碗が空に…味噌汁とご飯をおかわり。朝からよく食べたよ,ごちそうさまでした。

 旅館の送迎バスは9時40分発。少し早いが利用しない手はない。

 10名ばかりの客を乗せて発車,途中はワイパーが追い付かないほどの雨,ヨットを停めてある酒田には大雨警報が出ている。各地に被害なきことを願う。

 10時過ぎに大石田駅に到着。酒田への連絡列車は12:28だが,1本早い11:08に移動しよう。となると駅構内の蕎麦屋『ふうりゅう』の開店時刻は11時だから食べるのは無理だな。駅の蕎麦屋とあなどるなかれ,いかにも蕎麦屋でございますって感じの美味くない店はけっこうあるが,迷った時はそんな蕎麦屋に入るよりここがおすすめだ。

 新庄駅に着いた。観光案内所で蕎麦屋情報を得る…ガーン,水曜定休の店ばかり。

 予定より早く旅館を出たし,大石田でも1本早い列車に乗ったので待ち時間はかなりある。また余目での乗換えが不要の酒田直行のバスがあり,これはさらに40分待ち,乗り換えるより待ったほうが気が楽だね。

 観光案内所お姉さんおすすめのラーメン屋は10人並んでいたのでパス,お姉さんの言う通りに11時過ぎに行けばよかったよ。でもザンザン降り出したからね。
 
 20年ぐらい前に入った店は健在で,なんとなく安心した。

 一旦駅に戻ったが,次に来る機会はないかもしれないと…

 ラーメン,いっときましたよ。

 発車時刻だ。

 乗り換えなしでせわしくない,最前列で見晴らしよし,観光バス気分になりました。

 酒田駅には15時過ぎに着いた。歩いて10分の『やましょう』で食材の買い出しをしてから港に帰った。『sannaviki』艇長にただいまの挨拶,こちらの雨はすごかったそうで,ちょうど僕たちが銀山温泉からのバスに乗っていた時と一致する。
 外飲みせずにヨットでやる。心太があったのだ。

 雨が降ったせいか過ごしやすい。『オリオン』艇長が【ずんだ餅】を持ってきてくれた。ごちそうになります。
 カーテン越しに人影が見えた。一昨日お世話になった地元ヨットマンの『ボランス』艇長だった。僕たちが夕方には銀山温泉から帰って来るのを知っていて足を運んでくれたようだ。ゴミの心配までしていただいてひたすら恐縮する限りです。ありがとうございます。

⛵️酒田港第2PBS

Tuesday, August 26, 2025

銀山温泉でくつろぐ 在酒田港第2PBS

 思っていたほどの蒸し暑さもなく汗もかかずに快眠した。
 朝飯は『さかた海鮮市場』の2階で。朝定食が500円とはうれしくて泣けてくるよ。

 シラスと納豆を追加しても1,000円以下,ニシンの塩焼きがよろしいようで。

 仙台に帰る『フェニックスⅢ』艇長の車に乗せていただく。銀山温泉のチェックインは15時,時間はたっぷりあり,途中立ち寄ったのは出羽三山神社。

 国宝の五重塔,鶴岡に2年間住んでいた僕はここに何度か来たことがあるが,その美しさにいつも見とれてしまう。
 石段をのぼって社まで行けばいいが,この暑さはたまらない,車で詣るが許されたし。

 はい、お詣りしましたよ。

 2年前だったかは茅葺屋根の修復中だったと思うがすっかりきれいになっていました。

 お昼は大石田の『きよそば』で。

 何度か来たことのある店だったが,なんと順番待ち,昨今のSNSの影響だろうか。馴染みの店が高齢化などの理由で閉店されていることも多い,盛況なのはいいことだと思う。

 蕎麦の茹で上がりを待っている間に,僕だけ日本酒をやったのは内緒にしておいてください。

 十割板蕎麦の大盛り,

『フェニックスⅢ』艇長は仙台の人のはず。羽黒山でも感じたことだが,ここもよくご存知で,まるで観光案内をしてもらっている気分になってくる。感謝に堪えません。
 43年振りに銀山温泉にやってきました。当時の記憶はもうないが,きっと風情ある旅館街が見えてくるだろうなぁ。

 いい感じです,前を行くは『フェニックスⅢ』艇長。

 何軒か土産物屋もある。

 中国の方は「おしん」目的で来られると聞いた。

 旅館のチェックインは15時,14時半にのぞくとどうぞいらっしゃいとのこと。

『古山閣』の前の店で,お別れビール。もっとも『フェニックスⅢ』艇長はアイスコーヒーでしたが,飲んでばかりで申し訳ありません。僕たちを銀山温泉に乗せていくだけでなく,早く着いたのにチェックインの時間までお付き合いしてくれました。ヨットマンのホスピタリティはかくあるべきだと学びました。いろいろとお世話になりっぱなしでした。ありがとうございます,お気を付けてお帰りください

 なかなかいい部屋です。段取りしてくれた『オリオン』艇長,ありがとうございます。
「貸切の家族風呂もありますよ,ご自由に。」
と仲居さんから案内されたが,これは遠慮しておこう。
 
 先ずはビール,と言っても僕は飲んでばかりいたのだが…

 風呂上がりの生中をやってからは,『フェニックスⅢ』艇長差し入れの日本酒でしみじみとやる。

 温泉旅館に泊まるなんて何年振りだろうか。どこかに旅行してもホテル泊,街をぶらつき適当な店を見つけて飲み食いすることが多かった。こんなふうにくつろいでいると旅館のよさをあらためて感じることができた。

 夕方から雨が降り出した。

 止んだようだ。下駄を履いて散歩する。人出は多くない。静かな温泉街の風景が展開されていた。

 行方不明になっていた物が4時間振りに見つかった。

 発見ビールで乾杯。

⛵️酒田港第2PBS(泊は銀山温泉)