Thursday, October 27, 2022

これでも整備だよ

 それは画期的なテントだった。カラコルムテントの名前で出ていたが,ちょっとあとで(住友)ダンロップテントと呼んでいたと記憶する。
 中学生の頃キャンプでよく使っていたビニロンの家形テントは,それなりに居住性はよかったが,何しろ重たいし耐候性はお世辞にもいいとは言えない。第一,冬には使えない。
 カマボコ型の二人用テントもあった。グラスファイバーの骨を前後と真ん中に差し込んで立てるのであるが,これはそこそこの空間を保っていた,内フレームゆえ雨対策は表にビニールのポンチョを被せて使っていたが,風が吹いた時点で悲惨な状況になった。
 そこで,カラコルムテント。フレームはショックコードで連結されていて,テント本体を地面に広げてゴム付きのフックをかけていけば自立した。天井に真っ直ぐの梁ポールを入れてさらに高さを稼ぐ。それにフライシートをかければテント本体との間に充分すぎるほどの隙間ができてフライはフライ本来の性能を発揮する…
 イントロが長すぎた。
 そのフライシートだがいまだに使っている(テント本体は家にあるがこれとてどこも悪くはなっていない)。テントとしてではなくてヨットのオーニングとしてだ。今日,点検をしたがまだまだ使用に耐えられそうだ。これからの季節,暑くもなく寒くもない,泊地に着いたらこいつを掛け,折りたたみテーブルを引っ張り出してきて(実は倉庫に置きっ放しだったんだが,今日クォーターバースに突っ込んだ),鍋をつつくのもいいだろうなあ。

 みっともないぐらいたるんでいるが,梁のポールをいれるとしゃんとするよ(写真は7月の深浦で撮ったもの)。

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